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LSO & ハイティンク:Brahms Double Concerto  

ソロ楽器が2つ以上ある協奏曲はバロック期から多く書かれている、しかし集中度の高い傑作となると数は絞られてくるように思う、ソロ楽器の数が多いほど傑作から離れてくる、各ソロ楽器を対等に活躍させ、充実してまとめるのが難しいせいか、同じテーマを楽器が代わって繰り返し、長くなると退屈だったりする; 
vn vc
バッハのチェンバロ協奏曲でいうと、BWV1052と1053は充実した傑作だが1台のための曲で、複数台はさほど聴きたいという程ではない、原曲の楽器で聴くほうが良い。
協奏交響曲も含めるとモーツァルトのK.364(vnとva)は傑作になり、音域の隣り合う楽器が巧みに絡み、音色の違いも楽しませる、flとHarpのための協奏曲は雅びでHarpが入る曲として希少だが、演奏しだいでやや退屈な場合もある;
ハイドンの協奏交響曲Hob.I-105は4つのソロ楽器を持つが、長すぎず上手く出来ている、弦楽四重奏の書法が活かされていると言われるが、vn属とob属の2種に分けた対等な活用も効果をあげていると思う。
ベートーヴェンの頃になると協奏曲も長大になり、傑作ならよいが、そうでなければ大袈裟なだけの退屈なものになる;ベートーヴェンのライバル、J.N.フンメルのpf協奏曲など今一つ集中させるものに欠ける、ベートーヴェンの書いた協奏曲でも、トリプル・コンチェルトはピアノ・トリオとorch.の組み合わせと言えるが、まとめ切れず集中に欠けた感じ、"傑作の森"には入らないだろう、わざわざ3人のソリストを集め演奏される機会も少ない、

ブラームスのダブル・コンチェルトはさすが緻密な内容を持つ成功作でvnとvcを用いた効果が十二分に感じられる、これも本来、ブラームス5曲目の交響曲として準備されたのだが、ダブルcon.へと変更され、pf.Con No.1と似た経緯となった、そこも興味深い、
第1楽章は総奏の第1主題で始まり、vcだけの緊迫したソロが先行するのが引き付ける、[27]アウフタクトからclで始まる穏やかなテーマが安堵感を与える、
sc01 26
楽章全体でもこのテーマが印象強く感じる、
2つのソロは受け継いだり、oct.ユニゾンで重なったり、音色の味わいも楽しませる、
sc01 43
手持ちの音盤で気に入っているのがLSOの楽員がソロを弾いたB.ハイティンク指揮の1枚だ、
20180424.jpg
ブラームス vnとvcのための二重協奏曲 イ短調op.102
Gordan Nikolitch:vn Tim Hugh:vc
Bernard Haitink:cond. London Symphony O.   May 2003

2つのソロは実際のステージのように中央寄りから聞こえ、実在的に聴ける、
第1楽章[189]からのスタッカートで思い切りエッジを立てるのが痛快、
sc189_201904201029067b5.jpg
また終楽章の軽やかで活気に満ちたところがいい。

you tubeからはI.パールマン:vn、M.ロストロポーヴィチ:vc、ハイティンク指揮:RCOの演奏を挙げる、vnとvcの透明感のある美音の溶け合いが魅力、
br vn vc con you
you tube:Brahms Double Concerto in A minor, Perlman, Rostropovich

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: ブラームス

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コメント

こんばんは。

バロック時代の合奏協奏曲はたくさん作品があり、コレルリをはじめとしてよく耳にします。私は、ヘンデルの作品もよく聞きます。しかし、後期古典派の時代になると、個々の楽器の個性を際立たせることに力点がおかれるのか、名曲と呼ばれる「ソロ楽器が2つ以上ある協奏曲」は少なくなりますね。
その意味で、ブラームスの曲を興味深く聞かせてもらいました。
個人的には、第二楽章が気に入りました。
vnとvcが効果的に生かされていると感じます。
そういえば、モーツァルトのK364の第二楽章(ハ短調)も情感が豊かに表現されていて、さずがモーツァルトだと思いました。

yamashiro94 #- | URL
2019/04/21 22:40 | edit

yamashiroさん こんばんは

ブラームスのダブルCon、モーツァルトのK.364、ともに2つのソロ楽器が活かされた傑作ですね、第2楽章に深い魅力があるのも共通でしょうか。

>K364の第二楽章
細やかな情緒の移ろいが他には聴かれない芸術性の高さに思います、
ほかの協奏曲の第2楽章にもそれがありますね。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/04/21 23:29 | edit

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