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R.グッドマン:ハイドン交響曲44番「哀悼」  

交響曲44番といえば、ハイドン名作の一つとして実に多くの演奏があります。手慣れた手法ながらハイドンがこの時ばかりは神様から特別の霊感を授かったかのような曲で、全楽章がバランスのとれた集中力があります。
ハイドンの演奏などは特に、表現が押しつけがましく厚化粧に感じるともう聴く気かしません。素の味を心得た演奏をいつも求めていますが、多くの演奏のなかで、グッドマン指揮:ハノーヴァー・バンドは程よく力を抜いてツボを押さえたような演奏で気に入っています。

hay 44 goodman

第一楽章、開始から大袈裟な感じなく、ちょうどよい快速度、適切に切れ目を入れながら、フレーズの終りの強拍をたっぷり、裏拍をぐっと軽くして言葉尻を心地よく収めながら進めます。ツーっと立ち上がるオーボエのハーモニー演奏もいい。
第二楽章、メヌエットは速めで、身振りしたくなるようなリズム感、カノンの面白さも良く出ます。またグッドマンのチェンバロがセンス良く間を埋めます。鍵盤による通奏低音は左手がバスを弾き、右手が和声や追加旋律を入れますが、右手は曲の主旋律と並行する動きを避ける進行が望ましいとされます。単なるコード伴奏じゃなく高度に面白くやるものですね。グッドマンは達人でしょう。
第三楽章、アダージョはハイドンが自分の葬儀のときに演奏してほしいと遺言したほど心が浄化され、天に昇って行けそうな無重力感、後半は短調でぐっと夢想的になります。グッドマンは過度に叙情を込めすぎず、開始からさらりとした演奏を印象付けます、そこがいい。
終楽章、ここもグッドマンは最適の快速度、提示部の緊迫感が展開部で炸裂します、ぐいぐい坂を上り、頂点から一気に駆け下る、下り切ったところでもエネルギーがはじける、圧巻です、(ブラームス交響曲1番の第一楽章展開部でも同様の聴かせどころがあります、こちらは長くどっしり歩調ですが)まあ普通に演奏すれば十分素晴らしい楽章ですね。
ホグウッド盤ほど緻密なアンサンブルではないですが、霊感冷めやらぬうちに一気に録音した、みたいな?ライブ的迫力がありますね。
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category: F.J.ハイドン

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