FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

距離2700光年の恒星:大きさ測定  

我々の肉眼はもちろん、大型望遠鏡でも遠い恒星は視直径ゼロの点にしか見えない、HSTなど高解像度望遠鏡でようやく、ベテルギウスやアンタレスなど近傍の巨星の姿を実視観測できるようになった、 
eso1726a 2
アンタレス eso/VLTI撮影(距離:約550光年)
20180123 almaBetelgeuse 02
左:電波の眼で捉えたベテルギウス アルマ望遠鏡撮影(距離:約640光年)白い部分は周囲より温度が高い、
ベテルギウスがきれいな球形ではなく、瘤のある不安定な形をしているのもわかった。

もっと遠い星の視直径は測れないのか、
ドイツ電子シンクロトロン研究所では小惑星が恒星の光を遮る掩蔽現象の瞬間を捉え、距離2700光年という遠い巨星の大きさを測定した、測定には米・ホイップル天文台にある12m望遠鏡4台から構成されるシステム、VERITAS(ヴェリタスγ線望遠鏡)が使われた、
VERITAS.jpg
ヴェリタスγ線望遠鏡:ホイップル天文台
コップ座にある10等星の巨星「TYC 5517-227-1」を小惑星インプリネッタが遮る際の画像を毎秒300枚の高速で撮影、光の解析パターンからこの恒星の視直径が正確に測定できるそうだ、ほかの星の測定も行なっている、
TYC 5517-227-1 b
(資料:DESY, Lucid Berlin)
星からの光が水面の波紋のようなパターンを見せる、このパターンは光源の見かけの大きさに依存するので、回折パターンを捉えられれば星の視直径がわかる。
光の解析がマイクロメータの目盛のように、小さなデータを拡大して見やすくしているようだ、結果は0.125ミリ秒角(地球が0.125秒自転する視野角)で、「TYC 5517-227-1」までの距離2700光年から、実際の大きさは太陽の約11倍と計算された。
遠方の恒星でも、およその大きさなら天文衛星ガイアのデータによる、距離、明るさ、色などから推測はできる、実視観測ではないが、今回の「TYC 5517-227-1」等の観測は、遠い恒星の視直径を理論推測ではなく、直接捉えたと言えるだろう、
この測定法には小惑星等による掩蔽現象の稀な機会を必要とする。

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村
関連記事

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/2229-d282430b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック