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R.グッドマン:ベートーヴェン交響曲「運命」  

昨日に続いて古楽オケによるベートーヴェン、今日はロイ・グッドマン指揮、ハノーヴァー・バンドによる第5番「運命」です。
空気が澄んで灯りのない真っ暗な郊外の夜空では普段は見えない小さな星もくっきり見えてきます。古楽器オケを聴くには、これと同様、わずかな騒音もない静かな環境によって超弱音までくっきり聴こえ、雄大なダイナミズムが聴けます。演奏する側もそれを前提としているようです。

goodman be sym5

録音は1983年、Nimbusレーベルの頃です。指揮者として、Monica Hugget(vl奏者) & Roy Goodmanと二人の名前があり、音楽監督にCaroline Brownとあります。総指揮はGoodmanと思われます。ホールトーンがかなり入っていながら、直接音もくっきり聴こえるNimbusらしい録音ですかね。
第一楽章、運命の動機をこれほど透明感のある響きで聴いたことはありません、ブリュッヘンやホグウッドのコリオランの開始も同様でしたが、"弦の森"がうっそうと茂っていないので、木管の色彩や金管の輝きが見通しよく聴こえてきます、本来こういうバランスで聴くべき音楽ではないかと思えてきます。テンポは標準くらい、ピッチはA=430hzでモダン・ピッチよりやや低い程度ですが、コントラバスが意外にドスが効くんですね、ナチュラル・ホルンの豪奏やtimpの打音が闘気を発し、展開部の踏み込みが鋭く、迫力十分です。
第二楽章、もったいぶらない表現、という印象でさらりと始めます。透明な弦のピアニッシモで引きつけ、豪奏を存分に響かせます。弦楽と交互に入る木管のみのアンサンブルが美しい。
第三楽章、導入のあとのホルンがやはり一味ちがう魅力、そしてコントラバスのパッセージ、BPOのスーパー・コントラバス軍団も魅力でしたが、ピッチの低いガットのコントラバスは暗くドスの効いた悪魔っぽい?響きがいいです。運命の動機がこの楽章にも登場し、各声部が奏でます。ピチカートによる弱音部分が引きつけられるいいところですね。
終楽章、第三楽章から暗いトンネルを抜けて輝かしく開始、ここはいいんだけど、終結部がどうもくどくて好きじゃない、という意見も聴きますが、演奏によってはそうかもしれません;この演奏は快速にテンポをとり、「エグモント」序曲の終結のように痛快に終わります。響きが重すぎないのも効いています。運命の動機は終楽章でも素早い動きで出てきますが、tp、timpがピシっと決まっていて心地よいです。
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category: ベートーヴェン

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振り分け

ハノーヴァーバンドのベートーヴェン交響曲全集は、
第1、2、5番がMonica Huggetの指揮で、
第3、4、6、7、8、9番がRoy Goodmanの指揮という振り分け。

この5&6番のCDがMonica Hugget&Roy Goodmanの表記になってるのはそういうこと。

#- | URL
2017/06/18 12:55 | edit

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