Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

C.P.E.バッハ:フルート協奏曲Wq168 etc  

ちょっと流れを変えて、今日はThe sons of Bachより、一番の大物カール・フィリップ・エマヌエル・バッハのフルート協奏曲です。過去にもK.ヒュンテラー&T.コープマンの全集をちらっと取り上げましたが、現在も最高の名演でしょう。
今回はレイチェル・ブラウン:flトラヴェルソ、ロイ・グッドマン:指揮と通奏低音、ブランデンブルク・コンソートによる、イ長調Wq168、ニ短調Wq22、ト長調Wq169、3曲のアルバムです。まず、このhyperionの録音がいいです。くっきりと鮮明でガット弦らしさ、トラヴェルソの楽器の個性まで聴けて、響きを味わってしまいます。ブラウンのトラヴェルソは木質のややくぐもった音色、グッドマンはチェンバロやフォルテピアノでいつもながらセンスの良い通奏低音を演じます、古雅な響きで、演奏は冴えわたります。

c p e bach fl

一曲目:イ長調Wq168
第一楽章、軽快な基調ですが、そこは多感様式、一筋縄では行きません、調の移り変り、ppから突然のff、なにが飛び出してくるか予測できない、言い換えれば聴きどころいっぱいです。曲自体が変化の細かいデュナーミクを要求しているようで、気が抜けない感じですね。
第二楽章、一変して短調のゾっとするほど暗く寂しげな弦の前奏、flは孤独の弱音、先行きの見えない道を進む中、突然ffの疾風が襲ったりします。深い、弟達も多感様式を書いていますが、ここまでいってません。
第三楽章、快活で明るく、しかし平穏に進むことはありません。

二曲目:ニ短調Wq22
エマヌエル・バッハの短調作品中でも特に、現代ウケのよい曲でしょうね。グッドマンのバックは弦楽にホルン2本を加えた版です。このホルンとグッドマンのフォルテピアノがダイナミズムを加え引き締めます。
第一楽章、アレグロですが急がずじりじりと緊張を保ちながら進みます。
第二楽章、長調で涼風が穏やかにそよぐ、しかしちょっぴり不安要素も聴こえる。緩叙楽章でもフォルテピアノは分散和音や旋律で心地よく間を繋ぐ。
第三楽章、短調に戻り、多感な変化が疾風のように突き進む、これぞ圧巻ですね。弦のエッジを立てたトレモロが痛快、ホルンとフォルテピアノが響きを補強し、flが鮮やかに駆け抜けます。

三曲目:ト長調Wq169
第一楽章、快調です、時折流れを止め考え込み、また快調に、この変化がいいです。
第二楽章、短調となり、Wq168とはまた一味違った悲哀感ですが雅でもあります。
第三楽章、一段と快活、弦が演奏する跳躍が連続するパッセージをそのままflが模倣しますが、鍵盤ならともかくトラヴェルソには難技巧でしょう、みごと快活に演奏しきっています。
関連記事

category: C.P.E.バッハ

tb: 0   cm: 2

コメント

No title

とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。

職務経歴書の構成 #- | URL
2012/11/20 17:20 | edit

No title

iwannabiesさん
コメントありがとうございます。今後もよろしくお願いします。

michael #xNtCea2Y | URL
2012/11/22 00:39 | edit

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/229-01581e0b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

FC2カウンター