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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

Bach:Pedal harpsichord の魅力  

ペダル・ハープシコードとはどんな響きなのか、後述のダグラス・アムリンのCDを聴くまで知る機会がなく、オルガンの練習用楽器として存在するくらいに思っていた、しかしその素晴らしいこと、立派なコンサート楽器である。(*D.アムリン以前にも、パワー・ビッグスなどorg奏者の録音はあったがモダン仕様の楽器で音がゴツくさい、)

始めに最もポピュラーなトッカータとフーガ ニ短調BWV565をこの楽器の演奏で、
P H BWV565 you
Luc Beausejour:Pedal harpsichord
you tube:J.S. Bach, Toccata in d minor / en re mineur, BWV 565
オルガンに引けを取らない、
音が減衰する分、次に重なる音が聴きやすい、オルガンより有利な部分もある、

*ちょっと話がそれるが、BWV565は原曲はヴァイオリン・ソロのため曲だと以前から推測されてきた、確かにvn上のテクニックを思わせるところがある、何人かのvn奏者が復元編曲と演奏を試みているが、例によって容易ではなさそう;
まず、Maxim Vengerovの演奏、調はニ短調のままがvnに乗りやすいようだ、
BWV565 you
you tube:Sonata for solo violin BWV 565 (attriibuted to Bach)
よく探求したアンドルー・マンゼの演奏も興味深い、和音が長く続くところはアルペッジョに置き換える方法をとっている。
A M vn BWV565 you
you tube:Bach Toccata & Fugue d minor BWV 565 - Transcribed for Solo violin and played by Andrew Manze
編曲は他にも挙っており様々だが、vnソロにorchが加わったのもある、「トッカータ」は一人の奏者の即興性を聴かせる楽曲であり、大勢で合奏するってのは、かのL.ストコフスキー編と同じく異様である、まあ一つのパフォーマンスか;

*話を戻し、ここからダグラス・アムリンのPedal harpsichordによるバッハ、手鍵盤はあくまでharpsichord的な魅力で聴かせる、
Amrine-D-R02a[Priory-CD]
Douglas Amrine:Pedal harpsichord
1999年 PRIORY

ファンタジアとフーガ ト短調BWV542もドラマティックな良い曲だ、バッハは足鍵盤の達人と言われたが、このフーガにも聴かれる、テーマは足鍵盤に具合良いジグザグ進行が多い、それがフーガをより迫り来る様相にして一石二鳥、
bwv542 01
D A BWV542 you 02
you tube:Fantasia and Fugue in G minor BWV 542
こうした楽器を聴いていると、バロックには広く動く低音域が不可欠で、楽器の都合でオクターヴ上げたりするのはNGで深い魅力を損なう。
バッハはパッサカリア、シャコンヌといった変奏曲にも壮大な曲を書いているが、オルガンではパッサカリアとフーガ ハ短調BWV582が傑作、このテーマが「重い、暗い」という人もあるようだ、しかし冷静でもあり、BWV1004:シャコンヌのような中間部を置かず、同調で最後まで行くところが引き付ける、同じテーマで休まずフーガが続く、この深い満足感はブラームスのSymにも匹敵する。
D A BWV582 you 02
you tube:Passacaglia in C minor BWV 582

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: J.S.バッハ

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コメント

知りませんでした。

こんにちは。ペダルハープシコード! 素晴らしいですね!余韻も適度で輪郭がハツキリしており聴きき惚れますね。低音の動きを和声的に問題がなく編曲しても、聴感上は大いに問題があり、ですね。弾きながら譜面をめくるのはタイミングが難しそうですね。ナイジェルノースもやっていますが。

老弾 #- | URL
2019/07/21 14:06 | edit

こんにちは
michaelさんのところは面白い話や演奏がいっぱいですね。
ペダルピアノというのは聞いたことがありましたが、
ペダルチェンバロは知りませんでした。
でも考えてみるとオルガンなんてそこら中に置けるものじゃないけれど
これならという気もします。
そして、どんな楽器で演奏されても
まるでそのために書かれたかのように聴こえ
最後まで聞きたくなってしまうのがバッハですね。

unagi #- | URL
2019/07/21 21:04 | edit

老弾さん こんばんは

私も最初聴いたときに、物足りなり無いどころか、この楽器ならではの魅力を感じました、
足鍵盤のゴトゴト伴う音も効果的に聞こえます。パイプオルガンのときは助手が付くことがあり、譜めくりやパイプの切換えをやっていますね。バロックでは低音がオクターヴ下へ跳躍して終止する定型がありますが、これが出来ないと欲求不満ですね;

michael #xNtCea2Y | URL
2019/07/22 00:36 | edit

unagiさん こんばんは

下の足鍵盤部は別体で作ってあり、上に普通の2段チェンバロを乗っけてあるんですね、椅子はオルガン同様、横長にしてあって、足鍵を踏んだついでに体を横にずらしたり、先を読んだ動きが要るみたいです;
バッハもこの楽器を使って達人になり、高度な曲を次々書いたんでしょうね。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/07/22 00:47 | edit

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