FC2ブログ

Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

アルマがとらえた「周惑星円盤」  

以前は数百光年彼方の原始惑星系円盤に惑星が作られる現場を捉えた観測画像に驚いたが、さらにその惑星に衛星が作られるであろう現場にまで迫っている。
先般も周惑星円盤の記事を書いたばかりだが、 
原始惑星系に「周惑星円盤」発見か
これはまだ推定的な内容だったが、アルマ望遠鏡の観測で明らかとなるニュースがあった、
観測されたのは6月に記事にした、
形成中の系外惑星を直接撮像
で挙げた、ケンタウルス座約370光年にある原始惑星系「PDS 70」で撮像された2つの巨大惑星に周惑星円盤が存在するのをアルマ望遠鏡が捉えたという前進したニュースだ、
20190607_201907271024390a1.jpg
今年6月、ESOのVLTが「PDS 70」に捉えた惑星の画像
ALMAimage_201907271337286ff.jpg
7/12発表、アルマ望遠鏡観測による惑星系「PDS 70」の塵の分布、○内が惑星の位置
資料: ALMA (ESO/NAOJ/NRAO); A. Isella.

太陽系の木星や土星は多くの衛星を持っているが、巨大惑星は誕生時に周惑星円盤を伴い、これが衛星の材料になって、同じ血統の集まりとなる、
土星の多数の衛星も周惑星円盤から生まれたが、現在の大きなリングは別の出来事で、太陽系の歴史のごく最近、氷を多く含む天体が土星に周回しながら落下していき、土星の潮汐力で氷が粉々に砕けた結果だと考えられている、
Saturn-cassini.jpg
探査機「カッシーニ」撮影
今回のアルマ望遠鏡の観測では原始惑星系「PDS 70」に既に発見されていた2つの惑星の周りに、0.1mmほどの小さな塵が放つ電波をとらえ、ESOのVLTの可視光、赤外線観測の結果を合わせ、少なくとも外側にある惑星「PDS 70c」の周りに複数の衛星を作り出す質量の塵円盤があることが明らかとなった。
RGB-ALMA-VLA.jpg
PDS 70の疑似カラー合成画像、アルマ望遠鏡観測データの他、VLTによる可視光画像を水色、
赤外線画像を赤色で合成している【資料: ALMA (ESO/NOAJ/NRAO) A. Isella; ESO】

2つの惑星のうち、主星に近いほうの惑星PDS70bは、太陽~天王星の距離と同じくらいで、惑星の後方に塵の塊が尾のように繫がっている、これがどういう物で、惑星系にとって何を意味するのかはまだ分かっていない。
また外側の惑星PDS70cは主星から、太陽~海王星と同じくらいの距離にあり、質量は、木星の質量とほぼ同じ~10倍程度と推定される、もし質量が木星の10倍規模だったら、その周りには惑星サイズの衛星が形成される可能性もあるとのこと。

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 科学ブログ 天文学・天体観測・宇宙科学へ
にほんブログ村
関連記事

category: 宇宙・天体

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/2306-c1d802f8
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック