Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ミヒャエル・ハイドン:ミサ曲「聖ウルスラ」  

過去にレクイエムを取り上げた、R.キングによるM.ハイドンの2枚組ですが、もう一枚ミサ曲「聖ウルスラ」MH546を聴きました。
sop:キャロリーン・サンプソン ほか ロバート・キング指揮、キングス・コンソート&合唱団

m hay missa

まずCD1のレクイエムを聴いたときは圧巻でした。第1曲のIntroitusからして、掛留によって二度上の音が重なる響きを繰り返す深淵さには虜になります・・さすがに名曲と認識されているようで、このような映像もネットで見られるほど。 Michael Haydn Requiem C minor Finnish RSO

CD2のミサ曲「聖ウルスラ」は1793年に作曲され、M.ハイドン56歳頃の作品です。レクイエムが34歳頃ですからだいぶ後年の円熟期でしょう。第1曲Kyrieのとても優美な旋律、すんなりと耳に入ってきます、C.サンプソンのsopも心地よい。Gloriaは8:44の規模、合唱、ソロにオケ・パートも充実して切れ味も持ち、クライマックスを置きます。tpの聴かせどころもあり、timpとのコンビで引き締めます。参考:Missa Gloria
Credoは3部に分かれますが、終りのEt resurrexit tertia dieが素晴らしい。Sanctusは穏やかですが後半でアレグロになりまた明るく盛り上げる。Benedictusはtpが心地よく優美な前奏、続いてsp独唱が美しい旋律。
終曲Agnus Dei、モーツァルトにも出てくるような慈愛に満ちた曲で、Douna nobis pacemを続けて盛り上げ、終結は弱音にして静かに終わるセンスの良さ。

旋律美だけ取っても明らかに普遍的価値をもつ作品で、今日演奏される頻度が有名作曲家達と桁違いに少ないのは不当と言えるでしょう。モツ・レク10回なら、ミヒャ・レク8回はあってもおかしくない・・M.ハイドンは勤勉ではあったが野心家ではなかったせいか、目立たないけど、このような声楽曲では兄ハイドンを越えているし、モーツァルトとも対等な位置に思えます。人耳を引く技巧的な遊び心は控えめですが、真っ当な音楽として一流でしょう。
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category: M.ハイドン

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