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Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

未知のLute作曲家:F.フィッシャー  

今日はちょっとマニアックな話で、知られなかったバロック期のLute作品について、
まだ謎は多いが・・現在活躍中のオーストリアのlute奏者、フーベルト・ホフマンが見いだし、録音するに至ったアルバムでタイトルは「From Heaven on Earth」、 
H H F F Lute CD
作曲者はフェルディナント・フィッシャー(Ferdinand Fischer:1652-1725)だと推測され、この人はオーストリア北部にあるクレムスミュンスター修道院の修道僧だった、フィッシャーは当時からリュート奏者として名は知られていなかったらしく、彼にとってリュートはプライヴェートなものだったかもしれない、
Stift_Kremsm.jpg
クレムスミュンスター修道院
F.フィッシャーが使ったとされる11コースLute(M.ティーフェンブルッカー作)が修道院に保管されていた、響板の小指痕が弾弦位置を示している、
tieffen lute
「未知の」とは言っても我々にとってであり、じつは楽譜自体が新発見というわけではなく、現在ライプツィヒにある写本(L79、82、83、85と分類される)がフィッシャーが所有していたものとわかっていて、写本の紙も修道院で使われていたのと同じだそうだ、フィッシャーの写本にはE.ゴーティエ、デュフォー、ロイスナー等々、フランス、ドイツの著名なリュート作品とともに作者不詳の曲があり、lute奏者H.ホフマンはそれら作品の持つ共通性から同じ作者のもので、フィッシャー自身の作に違いないと推測し、アルバムの録音に至ったらしい、
f f tab
フィッシャーの手によるタブラチュア
バッハの作品でさえ楽譜は残っているものの真作か他作かが近年になって判明したりするが、真相はともあれ、興味惹かれるのは曲そのものである、録音された曲はこれまで聴いた多くのバロックlute作品と基礎は共通しているものの、他に聴いたことのない独創的な趣きがあるように思う・・聴く人各々の感じ方しだいだが^^
フィッシャーはゲオルク・ムッファトやハインリヒ・ビーバーと親交があったようで、ムッファトのArmonico Tributoにあるパッサカリアのリュート編曲があり、これもフィッシャーによるものと推測される。

ホフマンはAndreas v.ホルスト作の11コースlute(J.ティールケ モデル)にガット弦を用い、ブリッジに近い側を弾く、ときにダブルコースがぶつかるダイナミックな奏法で聴かせる。
fischer cd
you tubeはこのページから全曲聴ける、
f f lute you
you tube:Partita in D Minor: Prelude
D Minorの2曲目Aria Iなど親しみやすい、C Minorのパッサカリアは長大である、
*なお、同時代に Johann Caspar Ferdinand Fischer(1656-1746)という作曲家がいるので、検索で混同しやすい;

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: Lute music

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