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フィッシャー:ハイドン交響曲79、80、81番  

79~81番の3曲はセットで出版されたそうですが、パリ交響曲やトスト交響曲を書く前の試作的な作品でもあり、多くのアイデアが投入されていて面白いです。フィッシャーの演奏がすべて心得たようですばらしい。

hay 79 80 81

79番、第一楽章はvlとファゴットで思い切り平穏な第一主題で始まりますが、すぐに聴かせどころ満載の様相に入ります。展開部も第一主題で導入しますが、第二主題による切れ込み鋭い展開が見事。再現部も同様の充実。
第二楽章は優美な旋律のアダージョですが、突然終楽章に入ったか?のような快活なアレグロに変わる。他に例のない聴きどころ。
メヌエットはすっきりとした優雅な主題で、リズムの心地よさを聴かせる。
終楽章はいかにもロンド主題らしいテーマで始まるが、これは88番終楽章の習作とも言える構成と雰囲気を持つ楽章です。
Joseph Haydn - Symphony No. 79 in F major

80番は短調ではあるものの、疾風怒涛期のタイプではなく、短調交響曲の仮面をかぶったユーモラスな作品です。
第一楽章、ニ短調で"シリアス・キャラ"の第一主題がさっそうと登場し、ちょっと空回りしながら?活躍します、提示部の最後にヘ長調で思い切り"ゆる・キャラ″の第二主題で終わる、休符で間をあけて展開部に入るけど、また第二主題のお出まし;さすがに展開は第一主題が決めようとしますが、第二主題が入って上げ足を取るんですね。フィッシャーは第二主題をウィンナ・ワルツみたいに聴かせます。終り方があっさり。
第二楽章(変ロ長調)は酔狂がすぎた第一楽章の穴埋めのように真面目で充実したソナタ形式、「十字架上の七つの言葉」に入れてもよさそうな緩叙楽章の傑作です。思い切り弱音表現をとったフィッシャーの懐深い演奏で一段とすばらしい。
メヌエット(ニ短調)の主題も装飾的じゃなく、簡潔な味わいがあります。トリオはグレゴリオ聖歌の旋律、ブラームス交響曲4番の教会旋法をちょっと思い出します。
終楽章(ニ長調)いきなりシンコペーションで始まる第一主題、楽譜を見ないとアウフタクトで始まる拍子がまるで掴めず、聴衆を煙に巻く"だまし絵″のようです。フィッシャーはこのシンコペーションをノンヴィブラートでまさしく煙のように演奏します。しかし目まぐるしい第二主題の推進力に満ちた魅力的な終楽章、展開部もシンコペーションで始まり、ひとしきり見事な展開を聴かせ疑似再現を入れ更に展開が続く、再現部は無駄を省き、推進力を落とさず終結に行き、きっぱり終わる。この痛快さは86番の終楽章に通じます。
Joseph Haydn - Symphony No. 80 in D minor

81番は全楽章いいです。
第一楽章の始まりが斬新、提示部でしっかり充実感を聴かせますが、展開部から終結までさらに期待に応える内容です。
第二楽章はお馴染みの変奏形式ですが、主題が良く変奏も冴えて満ち足りた気分にさせる出色の出来。
メヌエットがよろけるようでユーモラス、踊り手はコケてしまいそう;トリオはハーディ・ガーディ風?弦のドローンの上に民謡風の旋律。
終楽章、第一楽章とバランスした内容、高域と低域の対位法のやりとりが聴かせどころです。
Joseph Haydn - Symphony No. 81 in G major
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category: F.J.ハイドン

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