パッサカリア&シャコンヌ 
2019/09/24 Tue. 11:02 [edit]
パッサカリアとシャコンヌ、どちらも3拍子の舞曲名だが、バロック期には1つのオスティナート・バスが繰り返される上に書かれる変奏として確立した、自由な変奏曲とは違い、一定のバス、和声進行を変えずに進めていくある種の厳格さが引き付ける。
これらの形式の集大成のような曲をバッハが書いている、
オルガンのためのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582は純粋な意味でこの形式の最大傑作だと思う、提示されるオスティナート・バスは暗い、重い、とも評されるが;絶対的重力源のようでもあり、整然として壮大な森羅万象のイメージに感じる、同じ主題でフーガが続く、
まずはT.コープマンによるオルガン演奏、

you tube:J. S. Bach - Passacaglia and Fugue in C minor, BWV 582 - T. Koopman

オルガンによる演奏も良いが、相変わらず好きなのが、このペダルハープシコードによるD.アムリンの演奏である、

you tube:Passacaglia and Fuguein C minor BWV 582
もう一つの傑作として無伴奏vnパルティータ ニ短調 BWV1004のシャコンヌがあるが、こちらは人間的で、この形式を借りて喜怒哀楽を盛り込んだ特別な作品のように思える、
今回はG.レオンハルトによるチェンバロ編曲で、

you tube:J.S.Bach Chaconne BWV1004 Gustav Leonhardt
日頃親しんでいるリュートにとってフーガのような形式は難しいが、パッサカリア、シャコンヌは具合のよい形式で、作品数も多い、
Dubut(デュビュ)というlute作曲家が書いたイ短調のシャコンヌをCDで聴いてとても気に入った(もう少しテンポはゆっくりめが好きだが)、
演奏、ルッツ・キルヒホーフ

you tube:"Preludio/Chacona en La menor" (Mouton/Dubut) para laud
ただ楽譜の出どころがさっぱりわからない、演奏者のキルヒホーフ氏に尋ねたところ、リュート・ソサエティ・アメリカ所蔵のマイクロフィルムに入っているとわかり、貸し出しで送ってもらって写した、

弾きたい曲1曲のために随分手間がかかった^^;
ロマン派の時代になってもこの古い形式を持ち出したのがブラームスで、交響曲No.4の終楽章がパッサカリアである、
you tubeはO.スウィトナー指揮、SKB

you tebe:O.Suitner SKB Brahms Synphony No.4
初めて聴いた頃はソナタ形式のような治まりを見せず進んでいくのに戸惑ったが、バロックのパッサカリアに馴染んだ後はひじょうに魅力的な楽章となった。あくまでロマン主義的だがブラームスらしいストイックな趣きがこの形式にぴったりくる。
ご覧いただき、ありがとうございました。

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これらの形式の集大成のような曲をバッハが書いている、
オルガンのためのパッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582は純粋な意味でこの形式の最大傑作だと思う、提示されるオスティナート・バスは暗い、重い、とも評されるが;絶対的重力源のようでもあり、整然として壮大な森羅万象のイメージに感じる、同じ主題でフーガが続く、
まずはT.コープマンによるオルガン演奏、

you tube:J. S. Bach - Passacaglia and Fugue in C minor, BWV 582 - T. Koopman

オルガンによる演奏も良いが、相変わらず好きなのが、このペダルハープシコードによるD.アムリンの演奏である、

you tube:Passacaglia and Fuguein C minor BWV 582
もう一つの傑作として無伴奏vnパルティータ ニ短調 BWV1004のシャコンヌがあるが、こちらは人間的で、この形式を借りて喜怒哀楽を盛り込んだ特別な作品のように思える、
今回はG.レオンハルトによるチェンバロ編曲で、

you tube:J.S.Bach Chaconne BWV1004 Gustav Leonhardt
日頃親しんでいるリュートにとってフーガのような形式は難しいが、パッサカリア、シャコンヌは具合のよい形式で、作品数も多い、
Dubut(デュビュ)というlute作曲家が書いたイ短調のシャコンヌをCDで聴いてとても気に入った(もう少しテンポはゆっくりめが好きだが)、
演奏、ルッツ・キルヒホーフ

you tube:"Preludio/Chacona en La menor" (Mouton/Dubut) para laud
ただ楽譜の出どころがさっぱりわからない、演奏者のキルヒホーフ氏に尋ねたところ、リュート・ソサエティ・アメリカ所蔵のマイクロフィルムに入っているとわかり、貸し出しで送ってもらって写した、

弾きたい曲1曲のために随分手間がかかった^^;
ロマン派の時代になってもこの古い形式を持ち出したのがブラームスで、交響曲No.4の終楽章がパッサカリアである、
you tubeはO.スウィトナー指揮、SKB

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初めて聴いた頃はソナタ形式のような治まりを見せず進んでいくのに戸惑ったが、バロックのパッサカリアに馴染んだ後はひじょうに魅力的な楽章となった。あくまでロマン主義的だがブラームスらしいストイックな趣きがこの形式にぴったりくる。
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category: その他・バロック
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