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ブラックホール・シャドウ 【再掲】  

今年の4月、大規模な国際プロジェクトにより、電波望遠鏡のネットワークで、ブラックホールを実際に撮像するのに成功した、本体は真っ暗なので、周囲の光に浮かんだ影になる、 
20190411 b
M87銀河中心にある超大質量BH
周囲の光には高速自転しているBHによる時空の歪みも見えているようだ、黒い影は事象の地平線であり、大きさはシュヴァルツシルト半径と呼ばれる。

この撮像成功前の過去にも、期待とともに困難だろうと思いつつ、BH本体の予測について記事にしてきたのがちょっと懐かしい、
*2016年にはこんなことを書いていた、この頃の理論予測はほぼ的中していたと言えようか。
以下、2016年7月27日記事(一部更新)

ブラックホール(BH)の存在はまず理論上予測され、次にX線観測などで間接的に存在が確認された。また天の川銀河中心にある、巨大BH:いて座A*を周回する恒星の動きを10年かけて観測、何も見えない箇所を中心に巨星が急転回して廻っているのを確認した、BHの存在は動かしがたい事実となっている。次の目標はBHの姿を直接見ることになってきた。micha
BHの想像図としてよく見かけるのがこれ、
BH 01
NASA資料
周囲の降着円盤が描かれているが、中心部の本体の姿は?
BH本体の表面は事象の地平線で、完璧に真っ黒な球体だろう、そこに星間物質が引き寄せられ、降着円盤を持っていたとすると、その光が真っ黒な影、ブラックホール・シャドウを浮び上がらせるはず、
この画像は高速自転するBHと降着円盤の様子を理論的に描き出したもの、
bh 02
自転によるドップラー効果で明るい側と暗い側ができる、また右の画像はほぼ赤道側から見ているが、空間が曲げられ、後方にあるはずの降着円盤が浮き上がって見える
降着円盤の回転によるドップラー効果、光の軌道の湾曲の効果、重力赤方偏移、BHの自転による時空の引きずりの効果など様々な要因で、その姿は湾曲して見えると予測される。
もし超高解像度でどこかのBHを見たら、本当にこんな姿なのか、それを世界中の観測機関が捉えようとしている。恒星サイズのBHでは小さ過ぎて無理だが、銀河中心にある超巨大BHなら観測可能とされる。それでも解像度としては、東京の位置から、富士山にあるCDのブックレットの字が読めるくらいのレベルが必要らしい;;
国立天文台では2013年に全米10台の電波望遠鏡を組み合わせて利用し、おとめ座M104銀河の中心BH周辺の様子を捉えるのに成功している、BH本体を捉える解像度には至っていないが、比較的活動のおとなしいM104の中心BHからジェットが噴出する様子を捉えている。
m104 s
拡大
同じ方法で地球サイズに近いネットワークで観測が成されようとしている。観測対象で有力なのはまず天の川銀河中心のいて座A*、次が近傍の銀河で超巨大BHを持つM87(距離6000万光年)だそうだ。
M87_jet b
M87( HST)

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