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クラリネットだけが「閉管楽器」  

いつも親しんでいるorch楽器には知らないことは多い、クラリネットは長さのわりに何故、低い音域を持つのかも不思議だった、管楽器ではクラリネットだけが閉管楽器と言われ、その他は開管楽器だと言われる、単にこの呼び方だけでは理解し難い、
02Clarinet.jpg
原理的には管の一方だけ塞がったのを閉管と呼び、両方が空いたのを開管と呼ぶ、(両方塞がったのは密閉管?この際関係ない;)
管の太さが一定で長さも同じであるとして、閉管と開管を比較してみる、なお、管楽器には音程を変える指孔があるが、全部塞いだ状態とする、
heikan kaikan
閉管では管の閉じた側を起点として、出口部分を振動の山とする定在波が起きる、倍音は奇数倍のみになっていく、一方開管では、管の中央を起点として、管の両出口に振動の山が生じる、倍音は奇数、偶数倍ともに作られる、弦楽器のハーモニクスもこれらの倍音と同じように弦が振動している、
閉管の場合、最も低い定在波が開管よりもオクターヴ低くなるのが上図からもわかる、これがクラリネットの音域を広くしている、
フルート(横笛)は歌口に穴が空いており、奏者の口は穴を塞がず、歌口の角に息を当てる、歌口側も空気の出入りができるので名実ともに開管と言える、
fl ob 02
一方、クラリネット、オーボエ、サクソフォンなどはリードがあり、口で挟んでいるので吹き口のほうは閉ざされて空気は一方的に入るだけであり、構造的には同じ閉管に思える、
トランペット等、金管もマウスピースを口が塞ぐのでやはり閉管と思える、
ではなぜクラリネットだけが閉管なのか、これは管の内径が一定であるのがポイント、(アサガオの手前まで)
サクソフォンは似たような構造ながら、先に行くほど管径が拡がっていく、
02Saxophone.jpg
単純に描くと下図のようになるが、管径が拡がっていくと、定在波の山が管の内部に移ってきて、これが開管と同じような定在波の発生の仕方に変わってくる、
ob 03
?正確にはわからない;
オーボエやファゴットも先広の管になっていて開管的な性質になるそうだ、トランペットやホルンも同様、
簡単に言えば閉管状態でも管径が「一定か、先広か」が「閉管か、開管か」を分けることになる、真に閉管なのはクラリネット属だけ。

ところで、ジャズclではヴィヴラートをかけるのに、クラシックのclは何故ノンヴィヴラートなのか、昔からの慣わしとも言われるし、他の管楽器と異なる独自の存在感を出すため、とも聞く、確かにppからフーっと立ち上げたり、スーっと消えるような、なだらかでデリケートな表現はノンヴィヴラートが相応しいと思える、ある演奏会でモーツァルトのcl協奏曲を聴いたとき、楽章が終り、orchの音は止んでいるが、cl奏者は残った気圧を抜くかのようにフヮっと余韻を聴かせた。

you tubeより、A.カルボナーレ:cl、C.アバド指揮、モーツァルトOで、モーツァルト:cl協奏曲a-major K.622、
ソロclは高域と低域で2声に分けたように書かれた部分がある、
moz cl con you
you tube:Mozart: Clarinet Concerto In A, K.622 (Live) 
1. Allegro 2. Adagio 3. Rondo (Allegro)

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: Instruments

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コメント

こんにちは、
楽器ってとても高度で奥深いものだと思うのですが、
下からのぞくと向こうが見えるまっすぐな筒で
こんだけかぁー
と思わないでもないです。
怒られそうですけど。

楽器ってみんなそうだと思いますが、
触ってみるとその音色は楽器が作っているだけではなく、
人間の側が大きいんだということに驚かされました。
・・とか言えるような段階じゃないんですけど私は

触ってみたら2本の楽器を一つで共用しスイッチでモードを切り替えているような
イメージでした。
それも始めのうちでそんなこと意識しなくなるんでしょうかね。
出来なくても怒られてもやってると楽しいですね楽器。

unagi #- | URL
2019/10/01 12:58 | edit

こんばんは。

このクラリネット協奏曲は、モーツアルトの曲の中でも、私が最も好きな曲のひとつです。
病床に臥せる直前に完成した曲でしょうか。
モーツアルトの晩年の曲はいずれも哀愁?を帯びた曲調になっています。
この曲が完成した後、レクイエムが未完となります。
ですから、ほとんど事実上の最後の曲でしょう……。
私には、このクラリネット協奏曲がモーツアルトのレクイエムのように聞こえます。

yamashiro94 #- | URL
2019/10/01 18:35 | edit

こんばんは。

謎がとけました。
1つは,書いておられる低音域の謎。もう1つはクラリネットの指使いの特殊性です。

フルートやリコーダー,サックスなど,木管楽器の運指は,普通両手指を使って1オクターヴ分となるのですが,クラリネットは左手だけで1オクターヴがおわり,次のオクターヴは右手から始まります。つまり,最初のオクターヴと次のオクターヴで管の長さの半分がずれる感じなんです。昔から「変な楽器だなあ」と思っていました。それが,音域の謎とともに,この記事の定在波の図で氷解しました。

わかってうれしい! ありがとうございました。

そういえば,40年ほど前,チェコフィルのクラはビヴラートかけてたような記憶があります(まちがっていたらごめんなさい)。

リキ #mQop/nM. | URL
2019/10/01 20:25 | edit

unagiさん こんばんは

私の楽器も竿付きの胴に弦が張ってあるだけの簡素なものです;
仕掛けの少ないシンプルな楽器ほど、楽器と奏者が一体で他の人とは違う音色や個性がでてくるのが面白くもあり、難しいところですね、日々の積み重ねがいつか実ります、興味がわくのはそういう楽器です、手入れもまた楽し、ですね。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/10/01 22:38 | edit

ymashiroさん こんばんは

晩年のピアノ協奏曲No.27とこのクラリネット協奏曲は、どこか世俗の物欲から離れたような、純粋な境地に感じますね、
第1楽章の主題はホっとするようで、バセット・クラリネットの機能を活かした技巧的聴きどころも十分ですが、第2楽章は自らの安らぎのために書いたように思えます。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/10/01 22:50 | edit

リキさん こんばんは

解説ありがとうございます、
倍音のでき方の違いから、開管系の楽器とは指使いが随分違ってきそうだなと思ってはいました。ちょうどピアノの左手と右手パートを弾き分けるような対比ができて、表現力の広さになっているようですね。クラシックでも一部、ヴィヴラートを行なう奏者がいるとは聞きましたが、まだ聴いたことはないです。

michael #xNtCea2Y | URL
2019/10/01 23:10 | edit

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