Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

C.P.E.バッハ:チェンバロ協奏曲ト短調 Wq6  

聴き親しむということは大事で、C.P.E.バッハもハイドン同様、昔はピンと来なかった曲もいつの間にか良さがわかるようになります。C.P.E.バッハのコンチェルトはどれを取っても、つまらないものがありません。
多感様式を最も深めた人で、巧みで多彩な転調、インスピレーションは父バッハから授かったものが少なくないかもしれません。
C.P.E.バッハのコンチェルト全曲を録音している、ミクローシュ・シュパーニ:Cem コンチェルト・アルモニコによる第3集からチェンバロ協奏曲ト短調(Wq6)です。

c p e bach wq6

これも圧倒されるような傑作で、俗世の臭気を感じない不思議な異世界に誘われたような感覚です。コンチェルト・アルモニコはスケール感大きく、立体感のある演奏。鍵盤ソロの加わった交響曲といった感じですね。
動画サイト:C.P.E.Bach Harpsichord Concerto G minor, W.6 Miklós Spányi

第一楽章(ト短調)速度表示なし、とのことで、曲相から速すぎないアレグロのテンポを取っています。付点リズムで主和音を下降する鋭く深々した主題で始まります、楽章全体がこの付点リズムが基調で切迫感を出します。弦楽オケはppからffまで幅広く、オケに対して鍵盤は弱音なので、伴奏時はぐっと伴奏モードに切り替えますが、トゥッテイはシンフォニックに聴かせます。ソロは主題の途中から入ります。転調による気分の変化、鍵盤ソロがなだらかに続くと思いきや突然、弦のトゥッテイが割って入る、また思いがけない弦楽からソロへの切り替え、安易に予測させない進行が最後まで引き付けます。
第二楽章(変ホ長調、Largo)無風状態ともいえる動きの緩やかなテーマが弦で始まります。楽章全体が沈静感を帯びていて、鍵盤ソロは長いトリルで入るものの、瞑想的な旋律を奏で不安要素は少ないです。短いカデンツァを置き、弦楽で消え入るように終わります。
第三楽章(ト短調、Allegro di molto)再び凄みを効かせたテーマによる楽章です。ソロが始まる前の弦楽で魅了します。鍵盤ソロはテクニカルな聴かせどころですが、弦楽も力強く割って入り、曲全体のエネルギー感を欠かしません。全曲甘ったるい悲哀感はなく、理知的、ストイックな魅力で締めくくります。
BISの録音はホールトーンを十分入れた鮮明なもので、スケール大きく満喫できます。

カップリングされたイ長調(Wq8)ニ長調(Wq18)も素晴らしいですが、あらためて。
関連記事

category: C.P.E.バッハ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/245-f54a4c06
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック