Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

J.B.サンマルティーニ:後期交響曲集  

ジョヴァンニ・バッティスタ・サンマルティーニの後期交響曲を集めた2枚組CDです。

samma sym2

CD1
Symphony A major JC63
Symphony D major JC22
Quintet E major (1773)
Symphony E major JC31
Symphony A major JC60

CD2
Symphony D major JC11(1770)
Symphony E♭major JC28(1770)
Symphony D major JC17(1759)
Symphony G major JC40(1769)
Symphony E♭major JC26

Accademia d'Arcadia
Alessandra Rossi Lurig

古典派音楽の始祖はもちろんG.B.サンマルティーニ一人ではないでしょうが、作品の多さから、進展の様子が伺いやすいです。交響曲の初期と後期を比べると、ほんとに同一の作曲家とは思えない進展です。
初期の作品の主旋律とバスのポリフォニックな関係や旋律趣味はバロック的ですが、過渡的な時期を経て、後期には伸びやかな古典派趣味の主旋律、内声やバスは快調にリズムを刻みながら和声の変化を明確に聴かせていく、ホモフォニックな音楽に転換、また管楽器のハーモニックな扱いも古典派管弦楽として完成しています。

当CDはこれら後期作品を集めたものですが、様式はすっかり完成させ、一曲一曲が個性に満ち、弦楽とオーボエ、ホルン各2本の編成をいかに面白く響かせるか工夫を凝らしていった意欲作に思います。いつの間にかハイドンの進展を見るのと同様の楽しみに感じてきます。
特に気に入ったのはCD2の後半3曲、JC17は最後期より少し前の作品ですが、第一楽章は短い展開部をもつソナタ形式の前身的な形、快調な楽しさの中にも表情豊かな味わいを持つ、第二楽章は弦とオーボエによる2部形式の緩叙楽章ですが、優美な旋律で後半の和声進行が魅力。終楽章は軽快ですが、趣味良くまとめている。
JC40はハイドン的な快活な第一楽章がいい、第二楽章では珍しくvlのソロが入り、ちょっとバロック的な印象もあるけど、旋律は古典派趣味で優美、終楽章は急速で快調な楽しさ。J.C.バッハも最初からここまでの傑作は書けていないでしょう。
CD1の3曲目はvlが3つにvaとvcに通奏低音のいわゆる弦楽五重奏ですが、軽妙な楽しさに加え、旋律がいかにもイタリアのヴィルトーゾ的閃きがあり、一味上を行っている魅力的なものです。

Accademia d'Arcadiaの演奏は申し分なく美しく、録音はたっぷりと情報量のあるもので、音厚豊かなサウンド。
参考:G.B Sammartini Symphony D major JC22
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category: その他・古典派

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