Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

S.クイケン:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

S.クイケン、ラ・プティット・バンドのブランデンブルク協奏曲、新盤を取り寄せ、旧盤と聴き比べしました。
新盤はACCENT 2009年、旧盤がDHM 1993~1994年、旧盤も録音は鮮明な優れたものですが、ややソフトタッチのサウンド。新盤はキリっと音が立ち、集中させられます。

bach bra s ku

bach bra s ku 2

ヴィオラという楽器はその音域からするともう少し大きくしたいところ、ヴァイオリンの持ち方で弾く都合で小さめだそうです。響きも抑えられ弦が太めのこともあるでしょう、渋めの音色になります。それがヴィオラらしい味わいでもありますが。近年、プティット・バンドでS.クイケンやメンバーが使っているヴィオロンチェロ・ダ・スパッラもチェロ音域をvl奏者が弾けるようにした楽器で当時からあるものですが、響きとしてはヴィオラと同様の変化がありそうです。さらにコントラバスの代りとして、バス・ド・ヴィオロンという、チェロ・サイズに近い楽器が使われていますが、フルサイズのコントラバス又はヴィオローネのような深くパワフルな低音は出ないようです。しかしこれらの小型化された楽器のほうが取り回しの良さもあり、チェロやコントラバスなど奏者が不足しても演奏が成り立ちます。当時、小規模な演奏ではこうした編成が現実的だったかも。
第3番の編成はヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ各3つにコントラバスで演奏されてきましたが、チェロ3つ+コントラバスというのは低域に重心が寄りすぎた感もあります。(第3チェロはコントラバスと同パートなので省略される場合あり)ラ・プティット・バンドの新旧盤を聴き比べると、旧盤の深々した低音の響きもわるくないですが、ちょっと重い?新盤の全パートのバランスがちょうどよいのでは、とも感じます。決してバスパートが不足ぎみでアンバランスというものではありません。また第2番はソロ楽器がソプラノ音域で全体に高い音域の曲です、ここでも最低音を支えるのはバス・ド・ヴィオロンの響きくらいが合う感じです。ブランデンブルク協奏曲は各パート一人ずつを想定した作品と思われるので、いずれも響きの不足はないようです。
ヴィヴァルディの「四季」はどうでしょう、弦楽のみですが、けっこうシンフォニックなところもあるので、トゥッティでは深い低音がほしいかも?

さて演奏ですが、最近はスピードアップしたブランデンブルクが多い中、新旧どちらの盤も落ち着いたテンポ、しかし疾走する魅力を聴かせる楽章もあります。
新盤の第1番がまず気に入りました、整然と演奏する合奏から飛び抜けたように荒々しいホルンが原曲の「狩のカンタータ」らしいイメージで魅力。
第2番は天使達が天上で奏でる音楽のようで昔から好きですが、旧盤ではトランペットのパートにホルンが使われていて、このオクターブ低いまろやかな響きもいい、(始めて聴いた第2番もホルンでした)希少的価値も含めてこれは旧盤が好きです。
第3番は先に書いたように重心が低いか中寄りか、響きの違いを楽しめます。
第4番は新盤のほうが演奏にキレがあっていい。
第5番、6番では新盤の低音楽器がしっくりしているようです、6番は渋い響きで揃っているし。 
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category: J.S.バッハ

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