ドホナーニ:Dvořák Sym No.8 (更新) 
2020/04/14 Tue. 10:42 [edit]
ブラームスが弦楽の中低音域の渋い響きを好んで使うのに対し、ドヴォルザークのオーケストレーションは高域をよく使い華やかで、

ブラスの輝き、木管の色使いも効果的だ。
スウィトナー、クーベリックと取上げたが、C.von.ドホナーニとクリーブランドOの録音も好みで音響的にも満足、潤いのある弦楽と各木管の色合い、ブラスの豪快さ、弱音で陰のように叩くtimpもくっきり聞こえる解像度、DECCAの名録音でもある、No.8を聴きたいとき、最も親しんだ音盤である。

クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、クリーヴランドO
1984年 DECCA
全般に程よく快調で、あまり粘るところなく、自然の慣性に乗ったような颯爽とした進め方がよい、まず第1楽章がそんな印象で切れ味よい、
第2楽章は色彩感豊かで、pppまで弱奏を聴かせスケール感もある、
第3楽章は洒落た大人のムードというべきか、潤いのある再生音で弦が味わい深い、
興味深いのは終楽章の変奏形式で、輝かしいtrpソロで始まる、この録音の澄んだ響きが良い、
ブラームスのsym No.4 を参考にしたと言われ、あくまで初めの主題に基づいて変奏されるのだが、[123]からトルコの軍楽調に変化するなど、多彩に様変わりしていくのが面白い、


you tube:Antonin Dvořák, Symphony No. 8 in G major, Op. 88
ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: ドヴォルザーク
コメント
ドヴォルザークの交響曲の中では第8番が一番の傑作だと、私も前から思っています。
学生時代から愛聴してます!
舞曲好きの私としては、第3楽章が特にツボですね〜 萌えます〜♡
終楽章ののトランペットの朗々とした響きも 一度聴いたら忘れられないです!
私はタワシ #5eVrhZok | URL
2020/04/15 07:37 | edit
タワシさん こんにちは
ドヴォルザークは名旋律作家ですね、第8番の第3楽章といい、
スラヴ舞曲 op.72-2といい、
(you tube:)
https://www.youtube.com/watch?v=9PkVJuBFw2o
民族音楽的な素朴な趣きもあって、それが聴き手をとらえる
ように思います。
michael #xNtCea2Y | URL
2020/04/15 12:26 | edit
こんばんは。
たしかにドボルザークの交響曲のなかでは、私も8番を一番聞いています。
次に、最近はあまり聴いていないが9番。
6,7番を聴くのはまれ。
私には、8番はなにより旋律が優美(スラブ的だということ)。
第3楽章はスラブ舞曲集の1曲かと思うくらい。
また私には、管楽器の取り扱いが充実しているように思える。
いろいろ聞かせてもらったなかでは、クーベリック指揮が一番印象に残りました。
yamashiro94 #- | URL
2020/04/19 18:26 | edit
yamashiroさん こんばんは
私もまず一番に好きなのは8番ですが、
ドヴォルザークの管弦楽は各パートが彩り良く輝いていて、オーケストレーションの達人に思えます、ブラームスの内部指向的な扱いと対称的というか?
>第3楽章はスラブ舞曲集の1曲かと
民族性を帯び、しかもこの上なく気品を漂わせたところが魅力ですね。
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