Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

B.ヴァイル:ハイドン交響曲86番  

年末のN響の「第九」はロジャー・ノリントン指揮でした。ノリントン氏はノンヴィブラート奏法のことを「ピュア・サウンド」と言っていて、今や古楽奏法ではなく現代奏法の一つとなった感があります。音の純度が上がることによりハーモニーが鮮明に、またオケ配置も右側に2nd:vlを置くドイツ型が曲の構成を聴かせる上で有効であると、これも珍しくないですね。「第九」も新しい発見を聴かされる演奏でした。

さて、年のはじめは景気よくハイドン交響曲86番にしました。去年取り上げるのを忘れていたB.ヴァイル指揮、ターフェル・ムジークOです。まさしくピュア・サウンド。

b weil hay 86

全体に速めのテンポで快調さではあのマリナー盤に次ぐ感じです。細かなこだわりや勿体ぶったところがなく、締めるところは締めながら、ターフェル・ムジークOの上手いアンサンブルでサクサクと進めていくのがいい。沸き立つような終楽章が痛快。
一つの演奏ですべてを満たすのは難しいでしょうが、昨年聴いた86番でまずN.マリナー盤は一際快調で緻密なアンサンブルで聴かせたのが耳に残っています。一方で鈴木秀美盤のピュア・サウンドによるカチっと折り目正しい演奏や同じくブリュッヘン(旧盤)のガッチリ堅牢な演奏も好きですし、中道ですがS.クイケンの美音で整えた爽快な演奏、R.グッドマンのよく整い重厚感ももたせた演奏、T.ファイの快調さの中にも緻密に聴かせどころを盛り込んだ演奏、アーノンクールの修辞的意味を求めたような深い演奏、86番の魅力を最初に味わったS.ラトル盤の秀演もいいですし、それぞれの指揮者らしい魅力が楽しめます。
今年は室内楽や声楽入りの曲も聴いていきたいです。
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category: F.J.ハイドン

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