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S.ラトル:ハイドン交響曲22番「哲学者」  

灯台基暗しとはこのことで、102番や86番に注目して22番「哲学者」を聴くのが後廻しになっていた、サイモン・ラトル盤です。数ある曲の中から3曲選んで録音しているのだから、これもとっておきの名演となっています。

hay 22 rattle

まず注目すべきは第一楽章(アダージョ)、聖者と俗人の対話のような曲で、一定のリズムを刻んでいくバスと内声の上に、ホルン、コールアングレと弱音器をつけたvlが対話していきます。ホルンとコールアングレは美しく整った演奏を聴かせますが、バーミンガム市響のvlがピュア・サウンド+良い味わい、があります。ラトルは非常に階層の深い強弱法を取っていて、特に楽章の後半、vlが美しいppを聴かせ、さらに消え入るような美しいpppを聴かせるところ、深い安らぎの世界に引き込まれるようです。そしていつの間にかふっと元の音量に戻してくる無段階の柔軟な表現、ここまでの表現は他に例がないかも?第一楽章だけで千金の価値があります。強弱法は大きな単位の表現もあれば、旋律の動きに応じた無段階のまさに語る表現までありますが、ラトルはフレーズの終わり「言葉尻」も綺麗にまとめて聴かせてくれます。この演奏にはホルンは荒々しい表現は避け、適度に和らげるのが合うでしょうね。
第二楽章(プレスト)速すぎない程度のちょうど良い快速、十分練り上げられた整ったアンサンブル、ぐっと押したり引いたり、行き届いたコントロール、申し分なし。
メヌエット、速度表示なしですが、前後の楽章と対比させて、ゆったりと優雅に演奏します。平凡な主題だという評論家もいますが、私はこういうスッキリした主題も好きなのです。
終楽章(プレスト)全楽章そうですが荒っぽさがなく、耳心地のよいサウンドで快活にまとめます。階層の深い強弱は全楽章聴かれます。

ついでに続きの102番、86番もあらためて聴いたのですが、22番で聴いた、深く想いを込めたような強弱表現がここでも聴かれます。他の多くの演奏を聴いた対比で気づくのだと思いますが、特に86番は序奏部からそれを聴かれます、これは昨年のお気に入り盤に追加せねば・・トップクラスかもしれません。
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category: F.J.ハイドン

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