Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

W.サヴァリッシュ:シューベルト交響曲5番  

我家の近辺ではレコード店というものが殆どなくなり、大型スーパー内のCD兼楽器店も数年前撤退しました。今は完全にネット通販に頼っています。
このCDは随分前、まだCD店を覗いていた頃、シューベルト交響曲の全集が手軽に揃うと、目に付いて何気なく買って保留しておいた、W.サヴァリッシュ、SKDの録音です。今聴いてみて、買っておいて良かったと思うしだい。
PHILIPS盤ですが録音はD.シャルプラッテンとあります、1967年の録音ですが、うちのシステムと相性もよく、じっくり味わえるサウンドです、弦の音がいい。

sch sym sawa

シューベルト16歳のときに書いた第1番は先人ハイドンやモーツァルトをすっかり吸収しベートーヴェンの影響も受けた堂々たる作品、という解説はまさにそのとおりで、大天才と言わざるを得ません。またシューベルトの管弦楽は管楽器の色彩的な扱いが印象的で、2種の木管、fl&obとかob&clなどユニゾンで奏して音をブレンドする方法を第1番から聴かせています。第5番にclはありませんがfl&obで聴かせます。あの「未完成」でもob&clで新たな木管楽器が出来たような響きを聴かせますね。ユニゾンになったり和声になったりするのがいいです。
今日は昨年、O.スウィトナーの演奏でも取り上げた第5番から行きます。
サヴァリッシュはその指揮姿からもイメージできるような寸分のスキもない"楷書体"的なきちっとした演奏、過剰な表現はなく足りないものもない模範演奏のような、聴いていて身が締まる感じを受けます。
第一楽章、冒頭からSKDの完璧なアンサンブルが耳を引きつけます。弛んだ感じはまったくなく、かといって固いと感じることもない、整然と提示部を聴かせ、展開部は程よく力強く切迫感を持たせます。
第二楽章、やはり主題やハーモニーの味わいがハイドンの緩叙楽章を彷彿させますね、後半ではロマン派的でシューベルトらしい和声の切り替えも聴かせ、歌曲をふと思い出します。第二楽章もサヴァリッシュはきりりと引き締めながら聴かせます。
第三楽章、一応メヌエットですが、切れ味よく引き締めた演奏、ト短調で旋律的にはモーツァルト40番風ですが、雰囲気は25番風な感じです。トリオは穏やかで田園風になります。この楽章が第5番をより魅力的にしていますね。
終楽章、ハイドン的なロンド風主題で軽快に進みます、明るさと緊迫感を交互に見事に配置していきます。サヴァリッシュは十分な力感も持たせながら荒っぽさのない演奏で見事に閉めます。
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