Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ハイドン交響曲100、101番(室内楽版)  

これも長い間ラックにしまいっぱなしだったCDです。
ヨハン・ペーター・ザロモン編曲、ハイドン交響曲100、101番の室内楽版、演奏はヤン・ヴィレム・フリエンド(音楽監督)、コンバッティメント・コンソート・アムステルダム、モダン楽器によるピリオド演奏で注目していたものです。随分前に購入し、初めて聴く感覚ですが、とても良くあらためて聴き入りました。単にオーケストラのミニチュア版でなく、美しい室内楽として演奏しています。
編成は弦楽四重奏にフルート1、フォルテピアノ、この演奏ではコントラバスを加えています。パート演奏は旋律楽器達に振り分け、フォルテピアノは通奏低音の役割です。
不思議なほど物足りなさがありません、実際オーケストラの総奏音には遠く及びませんが、巧みな演奏の推移で総奏のダイナミズムを暗示させられるんですね。これはギター1本でも可能なことです。またフルート1本加わることで十分な色彩感が出ます。

hay 100 101 cca

100番「軍隊」
第一楽章、じつに美しい序奏で始まります、何しろ各パート1人ずつ、パート音が明確で、合奏体では表現できないレベルのアーティキュレーションがじっくり聴けます。主部は速めで快活、これも室内楽ならではで、細やかな表情を聴かせます。フルート1本で様々な管楽器の代役をします。オーケストラでは気づかなかった音の構成に気づきます。
第二楽章、聴き馴染んでいながら、vlとflの上手さであらためて旋律美を味わえます。例のトランペット・ソロのところはvlが鋭いアタックで模倣しますが、ほんとにtpのように聴こえます。timpの連打はチェロのトレモロで表現します。
メヌエット、じつに軽やか、上品にいきます。
終楽章、あまり急がず、弦のしなやかな表現を入念に室内楽的妙技を聴かせながら進めます。

101番「時計」
第一楽章、これも序奏が魅力、ピュア・サウンドです、溜めを持たせじっくり。主部は快速でキビキビ音を粒立てますが、弦の柔和なデュナーミクが気品を失わず、常に美音で表現されるのが心地よい。大編成オケのガサついた演奏を聴くよりはるかに良いかも;
第二楽章、ファゴットが無いが弦のピチカートで開始の雰囲気は十分、vlのテーマの歌い出しがじつに心地よい、ここでも第二楽章の旋律美をあらためて味わう気分です。上手い室内楽の勝利。短調の魅力なところも晴朗な響きでしみじみ聴かせる。
メヌエット、快調なテンポで軽やか上品。トリオではflソロと弦楽が1回ミスコードを聴かせるがこれも原曲どおり、やや長大なメヌエットも長く感じない楽しさ。
終楽章、意外なほど落ち着いたテンポ、弦はおもいきり涼やかなレガートで弾く、ここはアーノンクールの演奏を彷彿させる、突っ走らず室内楽ならではの端正な味わいを聴かせていく、展開部のフガートはバロックの合奏協奏曲のような美しい響きで聴かせる、終結はかっちりと引き締めて終わる。この終楽章の演奏は絶品と言えるでしょう。
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category: F.J.ハイドン

tb: 0   cm: 2

コメント

こんばんは。

コンバッティメントのハイドンは、Challenge Recordsでのディヴェルティメント集の録音もありますね。

つttp://www.challengerecords.com/products/1235564753

モダン楽器でここまで聴き応えがある演奏ができるのは、古楽が盛んなオランダならではかも知れませんね。

彼らの演奏で、エステルハージ時代の極小編成の交響曲を聴いてみたいです。

黒羊 #FynsjLCE | URL
2013/01/17 18:54 | edit

黒羊さん こんにちは

>彼らの演奏で、エステルハージ時代の極小編成の交響曲を聴いてみたいです。

ぜひレコーディングしてほしいところです。普通の小編成オケの存在価値すら危ぶまれる?かもしれません;

michael #xNtCea2Y | URL
2013/01/19 15:59 | edit

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