Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

M.マーフィー:ハイドン&フンメルtp協奏曲  

トランペット協奏曲の名作といえば、後にも先にもハイドンとフンメルの変ホ長調2曲しかない、古典派音楽の明快さがtpにとっても頂点かもしれません。それだけ多くの演奏がしのぎを削っています。ソロ・トランペットについては必ずしもM.アンドレ級の完璧さを求めたいとは思いませんが、技巧的に多少大らかでも音楽的味わいのあるソロ・トランペット、それに充実したバックのオケがあれば満足です。今までに聴いたこの2曲でいつも気にしているのがバックですね;協奏曲はすべて同様ですが。
今日の1枚はモーリス・マーフィー:tp、ロバート・ハイドン・クラーク指揮:コンソート・オブ・ロンドンです。

murp tp con

マーフィーのtpは十分、上手すぎるくらいでしょうね音色は金管らしい光沢が基調でギターで言えばブリッジに近い所を好んで弾くようなクッキリした感じです。そしてクラーク指揮のオケがいい。何気なく聴こえるオケが味わい深いのにはまず弦楽、厚すぎない響きでボウイングの妙を聴かせます、基調として音の開始は柔らかく立ちあげ、すっと細める、流線形の一音一音を弦全員が息合わせて奏でます。そこに木管が相性よく重なり、エネルギー推移にふさわしい力感で金管やtimpが鳴り響く、すっきり見通し良いオケです。

ハイドンtp協奏曲、チェンバロの通奏低音が小さいけどくっきり聴こえてくる、
第一楽章は速めのほうでしょう、前奏で健康的な喜びに乗せてくれる、光沢を帯びたtpが始まる、お馴染みの快調な出だしです、目立たないけど味わい十分な演奏でオケがさりげなく支えています。オケのtpもいいですね、強弱表現に新たなものも聴かせてくれます。
第二楽章、ハイドンの書く旋律には単に暖かい以上の感動を呼ぶものがありますが、この楽章もその一つ。演奏に特徴づける余地はなさそうです。遅すぎないテンポで素朴に、マーフィーのtpも曲を大事に演奏します。
第三楽章、快活で軽やかながら、力感の表現が上手く進められ第一楽章同様に味わいのある演奏。

次のフンメルtp協奏曲が素晴らしい、こちらでは通奏低音はオルガンを使い、オケの魅力がハイドンを上回って冴えています。フンメルのtp協奏曲では最高かも。
第一楽章、よく整いながらも聴き手を縛るような力みがなく、先に書いたような弦楽をはじめとする味わいをさりげなく聴かせ、快調な気分で運びます。timpを伴ったダイナミズムの入れ方も絶妙。
第二楽章は古典派から一歩踏み出た内容が魅力ですが、ここはしみじみと聴かせます。当時tpでこんな短調の感傷的な旋律というのは異例だったかも?ちょっとイタリア風で今ならエンニオ・モリコーネの映画音楽にありそうな?・・
楽章の終りは次の楽章の導入でもあります。
第三楽章、リズム的に凝った楽章だと思いますが、曲芸的にならず、ほどほどのテンポでゆとりと柔軟さを帯びながら見事にきめていきます。
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category: 古典派

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