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西と東のブラームス Sym No.1  

過去に何度か記事にしたが、興味深い2枚のブラームス Sym No.1を改めて聴き比べた、
1つはH.von.カラヤン&BPOの来日公演で1988年5月5日、カラヤンが亡くなる前年の収録、 
kara br 1kara br 1 b
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニーO amazon TOWER
もう1つはO.スウィトナー&SKBで、1988年6月13日の収録、引退前の最後の公演である、
sui br 1
オットマール・スウィトナー指揮、シュターツカペレ・ベルリン TOWER amazon
1か月半ほど間があるだけ、いずれもNHKが放送用に収録した音源で、たぶん録音技術も共通とみてよいだろう、会場も同じサントリーホール、両者の違いが録音でわかる、と思われる点も興味深い、発売元は異なるがⓃⒽⓀCDである、

まず、カラヤン&BPOだが、いつものD.G風ではなく、DENON風の音質なのが面白い、サントリーホールの響きが良質なせいかもしれない、orchバランスはいつもどおりに聞こえる、D.Gのセッション録音より全般にテンポは少しゆっくり、
第1楽章序奏が堂々と始まり、アレグロの主部も音はレガートに繫がれた弦楽に満たされている、木管は上手いがバランス的にやや奥に引いた感じ、第2楽章も弦楽が深々と満たす基調、
終楽章が一番ライヴっぽいかな、ドラマティックに構成された楽章だが、落ち着いてじっくり進め、[61]からのテーマをしなやかに始め、
sc04 61
やや加速して次へ繋ぐ、クライマックスへの持って行き方は流石である、とくに終結で深い溜めを置くのが印象的、
kara br 1 you
you tube:ラヤン ベルリンフィル 最晩年のブラームス第1番 劇的ライヴ

次にO.スウィトナー&SKB、カラヤン盤より少しボリュームを上げぎみにするが、演奏自体のバランス設定が随分違って聞こえる、低域のしっかりした支えにvn群は清涼に重なる、強奏部でも耳心地よいバランスを保つ、
序奏は速めにさらりと入るがtimpのパンチを効かせエネルギーを立ち上げる、主部はセッションよりやや速め、徐々に追い込んでいく感覚、第3楽章は異例な速さで終楽章の前奏的印象、
終楽章はセッションでの表現をより加熱したように入る、[61]からのテーマはゆったりしなやか、[94]からぐっと切換えて加速する、
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[285]のffで凄まじい高鳴りを聴かせ、
sc04 283
この熱気を帯びたまま終結まで進む、
当CDはyou tubeに挙がった録画と同じ音源である、
20181109_202008241023325f3.jpg
you tube:スウィトナー /ブラームス/交響曲第1番
第1楽章(Part1) 第1楽章(Part2)
第2楽章
第3楽章
第4楽章(Part1) 第4楽章(Part2)

you tubeでは良い音質で聴けないが、両者とも「日本での最後のステージ」を意識したかのような熱演に感じる。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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