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コレギウム・アウレウム:バッハ協奏曲  

LP盤続きです;
harmonia mundiの隣にBASFのマーク、懐かしいですね。超久しぶりに聴いてみた、古楽器合奏団のコレギウム・アウレウム合奏団によるJ.S.バッハ、ヴァイオリン&オーボエ協奏曲ニ短調BWV1060とフルート、ヴァイオリン&チェンバロ三重協奏曲BWV1044のカップリングです。これもアナログ最盛期の時期ですね。録音は最新盤CDを聴いた後でも不足感なく、すっきり見渡せるような音場です。

vl:フランツヨーゼフ・マイアー ob:ヘルムート・フッケ
fl:バルトルト・クイケン cem:ボブ・ファン・アスペレン
録音:1976年
bach co au

コレギウム・アウレウムといえば、当初はレコーディングのための古楽器を用いた合奏団として結成されたそうですが、その後公開演奏の活動も広く行い、私も日本での公演を聴きに行ったものです。
古楽器は用いるものの演奏はピリオド・スタイルではなく、耳馴染んだモダンな解釈によるもので、G.レオンハルト以後の本格的古楽演奏が広まるまでの橋渡し的役割だったと言えなくもないですが、あらためて聴くと大変味わい深い名演を行っています。モダン指向とは言っても演奏解釈だけのことで古楽器を手にする以上、それが自然に美しく鳴る弾き方をするはずです、強引にモダン楽器的に弾くことは考えられないですね。
急楽章は速すぎるテンポを取らず、音が立ち上がり豊かな余韻を味わう時間があり、こういう雅びな味わいもあって良いものと思います。その後の急速でスリリングな古楽演奏も魅力ではありますが。
A面:ヴァイオリン&オーボエ協奏曲ニ短調BWV1060はコレギウム・アウレウムのメンバーであるマイアーとフッケによる息の合った演奏、軽くヴィブラートをかけたマイアーのvlは上手く味わい深い、またバックの弦楽が清涼感のある響きで重なる、古楽器ならではの響きにモダン的なしっとりした味わいが融合した感じでわるくない、じっくり味わえます。
B面のフルート、ヴァイオリン&チェンバロ三重協奏曲イ短調BWV1044ではその後の古楽界を率いる若手、フラウト・トラヴェルソのB.クイケン、レオンハルトの系譜にあたるチェンバロのB.van.アスペレンが加わり、二人はまさしく古楽指向の演奏です、そこにマイアーのvlが寄り添います。じつはBWV1044の演奏としては今でも最も気に入っているものなんです。このLPのB.クイケンの演奏でトラヴェルソの真の魅力を初めて味わったのですが、今聴いても名演です、落ち着いたテンポを取っている分、ノン・ヴィブラートの長く引くトラヴェルソをたっぷり聴けますし、この曲の翳りをおびた雰囲気が一段と引き立ちます。
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category: J.S.バッハ

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