Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

B.ワルター:ハイドン交響曲102番  

今日はさほど寒くなく、名古屋の中古レコード店に行ってきました。久しぶりに電車で、子供の頃から車窓の景色を見ながら電車に乗るのは好きで少しもかわりません^^線路沿いの建物など新しいものもあれば、鉄粉を浴びて茶色に染まった古いものもあり、そこだけ時間が止まっているようで懐かしい風情があります。狭い日本でも地方によって方言が異なりますが、流れる家並を見て、地続きなのにいったいどこで方言(文化圏)が変るのだろう?はっきり境界があるのだろうか?と不思議に思いながら・・;

さて今日の収穫は3枚、その1枚がブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルハーモニックのハイドン交響曲96番、102番のLP(モノラル)です。昔持っていて再度入手したいと思っていたものです。ジョージ・セルなど他にも目を引くものがありましたが、これがポツンと見つかり、よくぞあったものです、縁があったんですね。盤面はクリーニングされ、内袋も取り替えられ良い状態で売られています。帰宅して再度クリーニング、さっそく針を下ろすと記憶していた以上に良い録音です。適度に距離を置いてホール・トーンも拾ったやや渋いながら深みのあるサウンド、ダイナミックレンジも十分とられた鑑賞には申し分ないもの。ニューヨーク・フィルの厚み、凄みを感じます。最新録音よりこうした古い録音のほうが生々しい迫力があるものです。A面の96番も名演ですが、B面102番の演奏にあらためて感銘を受けました。

b w hay

第一楽章、序奏はワルターらしい美質でじっくり聴かせます、ニューヨーク・フィルの弦の味わいもなかなかのもの、主部は堂々と、しかしあまり角張らせず快活に整えます、そして力感の推移に応じたアッチェルランドを少しかけます、ニューヨーク・フィルの厚いサウンドとともにこれが生気を帯び、提示部は反復なしですが一回で引きつけられます。展開部以後もこの巧みなコントロールで魅了し、ドスの効いた低弦やtimpが終結部を痛快にします。
第二楽章、ここはさすがにワルターらしい、懐深い起伏、長い息使い、すべて納得のいく自然な音楽の流れです。表面的に甘ったるい演奏は好きじゃないですが、ワルターはそのたぐいじゃない深い根拠を持った不動のものですね、ベートーヴェンを聴くような深い味わい。
メヌエット、テヌートぎみに切るのは自然ですが、ワルターには意外に思えるほど力強く確然とした演奏、武骨なほどの力感で音をぶつけてくる、トスカニーニもクレンペラーも真っ青?ほかに例がないでしょう。この楽章の性格をよく表現していて痛快です。
終楽章、4:15と、バーンスタインの演奏に迫るテンポ、快活でしかも流線形の良い流れ、終楽章でもわずかばかり、ほとんど無意識ともいえるようなアッチェルランドを感じます。最後まで速度を保ち、スパっと終わる。あらためて102番屈指の名演と思います。

ちなみに当盤は750円で購入、ネット上には同演奏のCDが出品されていますが1万円越え!お買い得でした;
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category: F.J.ハイドン

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