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Orchestra:モダン と ピリオド  

カラヤンが数回録音してきたベートーヴェン交響曲全集はいつもながら弦楽が強めの基調で、「英雄」の始まりなど全楽器が一丸となって響く、カラヤンは録音技術にも深く関わっていたので、これがベストなのだろう、量感を持たせパワフルな車のような機動力でぐいぐい進む、他の演奏では聴けない痛快さでもある、
kara be s3 you
you tube:Beethoven: Symphony No.3 In E Flat, Op.55 -"Eroica" - 1. Allegro con brio
同時代、対極に聞こえるのが東のスウィトナーで「英雄」の演奏でも悠々とした木管の響きに「田園」のような長閑さも感じる、モダンorch同士でも演奏でかなりの違いが出る、
新時代の代表でS.ラトル、VPOの演奏でも最適なバランスを大切にしている、
s r be s3 you
you tube:Sir Simon Rattle - Beethoven - Symphony No. 3 Mov. I

ざっとモダンorchと古楽器orchのエネルギーバランスをイメージ化すると、こんな感じに思える(弦の人数も関係するだろう)、
Modern orchestra
Period Orchestra
金管や打楽器は音楽にダイナミズムを付ける役割が多いが、モダンorchは弦楽がパワーアップして、演奏(録音)によっては相対的に「ここぞ」という所の鋭い対比、パンチが埋もれぎみで、全体が丸まって聞こえる、しかし古楽器orchの場合、木管の存在感も強く、金管、打楽器はガツンと飛び出す、かといって弦楽が弱く聴きづらいわけでもない、それぞれ音色が違うので分離して聞こえてくる、ヴィヴラートを使わない弦は和声が鮮やかになる、
例として古楽器orchのJaap Ter Linden指揮、Mozart Akademie Amsterdamによる、モーツァルトSym No.36「リンツ」
j t lin moz s36 you
you tube:Symphony No. 36 in C Major, K. 425: I. Adagio - Allegro con spirito

同様にハイドンもベートーヴェンもこのバランスを想定して曲を書いているのは歴史的事実、
ハイドンのSym No.103「太鼓連打」も比較してみる、
モダンはチェリビダッケ、古楽器はB.ヴァイル
Celibi hay s103 you
you tube:ハイドン: 交響曲 第103番「太鼓連打」変ホ長調 Hob.Ⅰ-103 チェリビダッケ 1993
b we hay s103 you
you tube:Symphony No. 103 in E-Flat Major, Hob. I:103 "Drum Roll": I. Adagio - Allegro con spirito (Live)

コンチェルトでもソロ楽器、orchとも古楽器でバランスが取れる、モーツァルトはフォルテピアノの軽やかに転がるような音とorchを合せている、音量が小さい分、集中させられる、短調のfp協奏曲No.24でも、古楽器orchのほうがより鋭く、緊迫感が出てくる、
モダンはW.ケンプ、古楽器はブラウティハム、
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you tube:モーツァルト ピアノ協奏曲 第24番 ハ短調 K 491 ケンプ/ライトナー指揮 Mozart Piano Concert No.24
BRAUT moz pf con 24 you
you tube:MOZART PIANO CONCERTO NO 24 K 491 IN C MINOR BRAUTIGAM DIE KOLNER AKADEMIE WILLENS
うまく例えられないが、モダンは聴きやすく下ごしらえされた響き、古楽器は野性味を残した響き?そこが聴く人の馴染みやすさの違いかもしれない。

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: 演奏について

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コメント

こんばんは。

モダンorchと古楽器orchの違い……。
なるほどと思い読ませてもらいました。
たしかに鋭い指摘ですね。
私には思いもよりません。
私の場合、金管楽器は古楽器でもモダンでも、あまり違和感なく聴いています?
弦楽器も同じです。
というか、弦楽器は古い制作年のほうがよく響くとか?
ですが、モダンピアノと異なり、フォルテピアノの音色?には、なかなか馴染めません。
たんに聴く機会が少ないからなのかもしれません。
モーツアルトのピアノ協奏曲24番は、ケンプの演奏が好みです。
昔からケンプの演奏を好んで聴いていたからかもしれません。

yamashiro94 #- | URL
2020/11/17 17:16 | edit

yamashiroさん こんばんは

今はモダンorchの中でも、金管やティンパニだけ古楽器を使う例が多いですね、その響きの有効性が認められているようです。
モダンピアノとフォルテピアノにはだいぶ開きがあるのでやむを得ないですね、古典派の室内楽を聴くときなど、フォルテピアノは響きが重過ぎずまさに最適に聞こえますけどね。

弦楽器ですが、過去にある室内楽の演奏会でvn1はストラディバリ、vn2は新作楽器だったのですが、ストラディバリは乾きすぎて倍音が甲高い、新作はしっとりしてちょうど良い、という印象を受けました、会場の反射音も影響するでしょうが。

michael #xNtCea2Y | URL
2020/11/17 21:55 | edit

演奏次第

この図は大変わかりやすく、納得のいくものです。
私は古楽演奏には苦手意識がありますが、それも演奏次第で、そもそも「楽器の音」が意識される演奏は「音楽」として完成していない気がするのです。楽器などどうでもよくなるくらい熱中させてくれればいい。
だから「ティンパニがうるさい」とか思いだしたら、それは自分にはあまり縁のない演奏ということになります。
よかった例は、ミンコフスキのハイドン交響曲。あれは本当に素晴らしいですね。

フォルテピアノは、どうしても音楽より音が聞こえてしまうので、私には難物です。
それでも最近インマゼールが録音したベートーヴェンのソナタ集は、「音」を忘れました。
モーツァルトでのブルガルディエンやブラウティハムの演奏も、復古的演奏を超えたすばらしさがあります。が、個人的には「音を忘れる」という域にはまだ達していません。これがモダンピアノだったらなあ、とどうしても思ってしまいます。

yositaka #- | URL
2020/11/18 08:32 | edit

yoshitakaさん こんにちは

確かにモダンにしろピリオドにしろ演奏が気に入らないと始まりませんね、
ミンコフスキのハイドンsymもひととおり聴きました、ブラウティハムの演奏は良いけど、それ以外のフォルテピアノは聴く気がしないという曲もあります。

バロック期には楽器の種類も多かったし、私も昔の楽器をいじっているせいか、音色を楽しむという趣向もあります、モーツァルトのflとharpの二重協奏曲(有田正広:fl 長澤真澄:harp)でも、当時のハープを使うとこんなに美しいのかと新鮮な思いでした、あまり聴かない曲でしたが、演奏が上手いのもあります、これも聴く人の趣向で、フォルテピアノ同様、親しめないというものかもしれませんが?

michael #xNtCea2Y | URL
2020/11/18 13:01 | edit

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