ハッブル宇宙望遠鏡:30周年 
2020/11/19 Thu. 10:23 [edit]
そのDVDデッキで随分宇宙番組を録画した、その多くは打ち上げから30周年となるハッブル宇宙望遠鏡(HST)の画像である、

こちらもスペースシャトルで何度も修理や性能アップが行なわれた。

HSTがあるとないとでは大違い、宇宙科学が大きく進展、極めて鮮明な分解能で、その天体で物理的に何が起こっているのか、まず直感的に予測しやすい、
当ブログのカテゴリ「宇宙・天体」でも興味深い話題を拾ってきた、
それまで塊にしか見えなかった球場星団の密集した星の1つ1つを見分け、数年かけてその星々の動く様子を捉えたり、

Globular Cluster 47 Tucanae →拡大
これは中心の明るい星々の光圧で星雲が吹き払われ、空洞域ができている様子、

撮像された最遠の重力レンズ効果、手前の銀河がその真っ直ぐ後方にある1つの銀河を4つの像に見せている、

J1000+0221
一時的に増光した星の光が、周囲にあった暗い星雲を照らす範囲が光速で拡がっていく様子を人間時間の変化で捉えたり、

「光が進む様子」:超新星 SN 2014J
また衝突、合体しつつある銀河の例も多数、

Arp 87
挙げればきりがない成果である、
今後もできる限り長持ちしてほしいHSTだが、後継機となるジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡はコロナ感染の影響等でまた少し延期、2021年10月31日になるとの予定。

ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
さらに「ローマン宇宙望遠鏡」というHSTと口径は同じながら、視野が100倍広いという宇宙望遠鏡も、2025年打ち上げ計画で進められているそうだ、
人間にとって欠かせない眼となったHST、後継機の稼働まで頑張ってほしいところ、
また地上望遠鏡にも大きな期待がかかる、
大気の揺らぎによる画像のぼやけを補正する、補償光学という技術が確立されて以来、地上に巨大光学望遠鏡を設置する価値が成立した、現在あるESOの8.5m望遠鏡:VLTで撮った画像を見ても補償光学の威力がわかる、海王星の撮影を例に比較すると、

HST:撮影

VLT:撮影、左は補償光学装置使用、右は不使用、
欧州超大型望遠鏡(E-ELT)は口径39m、
計画通りに行けば2025年に"ファーストライト"の予定である。

E-ELT:完成予想図
筆者の小学生の頃は世界最大の望遠鏡で見える最遠の天体(銀河)は50億光年が限界だった、今は観測可能な果て(138億光年)に迫ろうとしている。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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コメント
いつも訪問ありがとうございます
20年ですか? ってことは 地デジ用チューナーを 使ってるってことですよね
すごいですよね
くまのテレビ 一昨日から 氷点下で 液晶が 映りずらい感じで ちらついてますが
温まると 元に 戻るんですけどね コンセントを 入れてると スタンバイで
温まってるので 良いのですが 仕事への時は コンセントを 抜くので
帰ってきて ちらつくんでうしょね で 次の朝は ちゃんと 映る
地デジで ちょっとして テレビが壊れたので そろそろかなとも 思ってますので
電気屋へ 偵察へ 行かないとね
北海道のくま #- | URL
2020/11/19 20:19 | edit
北海道のくまさん こんばんは
ブラウン管TVは何年か経つと発色やフォーカス、コントラストが落ちていましたが、液晶は20年経っても変わった様子はなく、大したもんです。
初期のソニーなどは発色が鮮やかというか彩度が強すぎ、目が落着きませんでしたが、VIERA(パナソニック)が当時から自然な感じで選びました。記録したDVD-Rは他社製のDVDデッキでは読み取らない場合があるので、別室の機種もメーカー統一しています。
こちらは11月半ばでも蚊が飛んでいます、幸か不幸か低温による不具合は起きません(笑)
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