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リュートの面白さ  

有名な作曲家の作品は読みやすい五線譜に印刷され数多く出まわっている、ただ、作曲者の書いた原譜に対し、誤植もあれば後世の手による変更もあるので注意が要る、"誰々編"とはっきりあれば、その編者による変更や付け足しがあるものと見ていい、
もっともベートーヴェンなど作曲者自身も改変をよくやっているので、最終のものを採用すると思うが、他人の手じゃない限りそれぞれに正しいとも言える、
近年は最善に改訂された楽譜も出てきて、新しい録音で「聴き馴染んだ音とは違う」と気付いたら改訂版による演奏である。

幸か不幸か、リュートの楽譜はあらためて活版印刷されたものは殆どなく、昔の出版譜や筆写譜の写しがいろんなルートから流通している、
11c lute
ヨーロッパの図書館などがネット公開しているのもある、よって誤植や変更はない、
(原譜自体の書き誤りはある;)
visee tab
こういう写しはカラーが望ましく、白黒では判別しにくい所がわかりやすい、
リュート譜(タブラチュア)は元々弾き方で表わした楽譜だが、特にバロック期の手書き譜では、装飾記号のほかに左手、右手のどの指を使うかの記号も補記されることが多い、
yubi kigou指記号
それは時を超えて^^昔の奏者に手ほどきを受けている感触もある、その指示はほかでも応用の効く奏法であり、極力守るべきである、何も書かれていない場合はその経験を基にうまい指使いを丹念に考える、下の譜例など、指順をうまくしないと弾きづらい;
tab01b_2020120510013182f.jpg
意味のわからない記号も出てくるが、ほかに何か所もあると、状況証拠からわかってくる場合もある、そんな謎解きもしながら音に再現して、魅力ある曲だったりすると面白い、

楽器に関しては、リュートには定形がなく、スリム型もあれば幅広型もある、当然音の傾向も独特に変わる、
2 11c lute
弦についても、ギター弦と同質のナイロン&巻弦もあれば、昔の再現を試みたガット弦、新案の合成素材の弦、と現在は様々ある、どれも一長一短の所はあるが;
strings_20201205100130893.jpg
素材が違うだけに特性も随分変わり、張り替えてみると「おお~っ」という違いである^^
gut l ng
低音用弦で、左はガットを撚り合せたもの、右は合成素材

参考:S.L.Weissのシャコンヌ、永田平八氏の演奏、バスを消音するといいなという所もある、
weiss tab
you tube:Chaconne Es-Dur シャコンヌ (S.L. Weiss ヴァイス) 

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: Lute

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コメント

FC2の訪問履歴(足跡)をチェックしていて気が付きましたが、プロフィールの画像(アイコン)を変えたのですね。michaelさん愛用の楽器ですか?

リュートといえば本やCD,YOUTUBEなどで見聞きすることはあっても実物を見たことさえないという私ですが、 michaelさんの記事でいろいろ知識を得させていただいてます。
でもリュートの楽譜はやっぱり暗号にしか見えません〜これで弾けるってすごいなあ。 ギターなのタブ譜を弾ける人はすぐに読めるようになるのでしょうか。


私はタワシ #5eVrhZok | URL
2020/12/05 12:18 | edit

マイクロフィルム

こんにちは、きょうは暖かいです。

マイクロフィルムを送って貰った頃を思えば、ネット様々ですね。

タブ譜は、時代と作曲者によって同じ意味合いでも記号の位置や表示の仕方が違うので、面白いけど悩むところですね。
ビットナーのタブ譜など、こんな風に弾いてくれ、と言わんばかりですね。

和声上、一小節欠落と判断して欠落部分を足してCD録音をしている奏者もいれば、タブ譜通りのままにCD録音をしている奏者もいて、ハテサテと思うばかりです。

パーチメントが付けられている11コースバロックリュートは画像で見てもリュートとしての雰囲気が良くでていて、ひとつの理想形とも思われます。


老弾 #- | URL
2020/12/05 16:26 | edit

タワシさん こんばんは

はい、アイコンの画像は手持ちの楽器です、

もし、リュートを初に生で聴かれる機会があったら、第一印象は「音が小さいなあ」とお感じになると思います;ピアノとは桁違いの小さなエネルギーでしょう。
リュート譜はぼちぼちやっていたら知らない間に慣れていましたので、大した事ないですね、三味線譜も同じような書き方で、この手の楽器には具合良いようです。

michael #xNtCea2Y | URL
2020/12/05 19:50 | edit

老弾さん こんばんは

ルネサンス期はタブラチュア専用の活字で印刷されたのが多く、音価が短くても長くても同じように詰められて見辛いし、フィゲタが長々続くと、どこを弾いているかわからなくなります;バロックの手書き譜は確かに曲の表情が筆跡に表れているようで、好きですね。

ヴァイスの"L infidele"ミュゼットはドレスデン本の46小節がロンドン本では55小節に飛んでいますね、写譜誤りにしても不思議です、

11コースのパーチメントは大がかりな修理のあと貼ることになりました、何だかこのほうが気に入っています。

michael #xNtCea2Y | URL
2020/12/05 20:04 | edit

こんばんは。

五線譜に慣れ親しんだものにとってはまさに暗号。
けれども,平家物語の写本をそのまま読むようなものなんでしょうか。愛好家の興味をかき立てるわけですね。しかもそれが言語にしばられない点で国際的であるのもおもしろいです。
おもしろそう!
もしここまでの人生で出会っていたら,ぼくもおそらく相当ハマっていたと思います。

リキ #mQop/nM. | URL
2020/12/05 21:30 | edit

リキさん こんばんは

音そのものを記す五線譜と違い、確かに暗号みたいなのは面白い一面でもあります、慣れさえすれば有棹弦楽器にとって一番具合のよい書き方なんですね、琵琶や三味線譜も昔は縦書きでしたが、原理的には同じだと思います。

>言語にしばられない
五線譜もそうですが、たくさんの単語を憶えなくても読めちゃうのは助かりますね。

michael #xNtCea2Y | URL
2020/12/05 22:29 | edit

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