Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ボッケリーニ・エディションより 弦楽四重奏曲  

またもBOXものに手を出してしまいました;ブリリアント・クラシックスのボッケリーニ・エディション、しかし今回はボッケリーニの聴きどころである五重奏ものなど室内楽の大半はブリリアント・クラシックス自社録音だそうで、優れた演奏家を起用した内容の高いものです。弦楽五重奏曲が全曲揃っているのが目玉でしょう。
まずは弦楽四重奏曲を初期から晩年までの4曲を集めたCD30から聴きます。

bocch quartet
・弦楽四重奏曲第90番ヘ長調 Op.64-1 G248 1.Allegro molto 2.Adagio non tanto 3.Allegro vivo ma non presto
・弦楽四重奏曲第19番ニ長調 Op.15-1 G177 1.Prest 2.Allegro rondeau
・弦楽四重奏曲第36番ト短調 Op.24-6 G194 1.Allegro vivo assai 2.adagio 3.Minuetto-Trio
・弦楽四重奏曲第55番イ長調 Op.39 G213 1.Allegro moderato 2.Minuetto 3.Greve 4.Allegro giusto
ペーターゼン四重奏団 録音1991年 原盤カプリッチョ


モダン楽器の四重奏団ですが、作品の真価をよく表現した良い演奏だと思います。
2曲目の19番ニ長調が最も初期のものですが、ボッケリーニがスペインに移って3年目頃の作品、2つの楽章でまだイタリア・スタイルも感じられる曲ですが、すでにハイドンの四重奏曲に匹敵する4パートの緊密な掛け合いを聴かせ、さらに快調な推進力が魅力で、まさに天才の技でしょう。
3曲目36番ト短調は先日のビオンディ&エウローパ・ガランテの演奏にも入っていた傑作、ビオンディはテンポ変化をつけた繊細な表現も入れていましたが、こちらはインテンポ快調、これもいいです。第一楽章Allegro vivo assaiは J.M.クラウスで親しんだような魅力の短調楽章、快調で展開部もぐっと深みを聴かせます。第二楽章adagioは優美に楽しませ、第三楽章Minuetto-Trioは弦の技巧の妙技も聴かせる。
4曲目第55番イ長調は4つの楽章となり、一段と充実してきます、4パートの対等な扱いはさりげなくこなし、次々と楽想が湧き出し、隙なく優美快調な第一楽章、第三楽章の短調のGreveはぐっと翳りを帯び、終楽章はまさにラテン的でリズム的にもキレまくった楽しさ、もちろん構成の巧みさも聴かせる。
さかのぼって1曲目90番ヘ長調、晩年の作品とは思えない元気さ、第一楽章はハイドンの充実した四重奏団の終楽章にも近い内容、シンコーペーションで次の拍へと繋ぎ、ほぼ無窮動的に突き進む痛快さ。展開部も4つのパートが活き活きと掛け合う、ちらりとスペイン音楽的リズムも顔をだす。第二楽章は旋律のセンスの良さをあらためて聴かされる。第三楽章、ここでもハイドン的な構成の巧みさが聴ける、陽気でリズミカルだが、それが展開部で短調となった趣がいい。ハイドンも民謡風な曲を書くのでボッケリーニも親しみやすく感じる。

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