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サヴァリッシュ&N響:ブラームス交響曲1番  

追悼:サヴァリッシュ、二曲目です。
ブラームスの交響曲はロンドン.フィルハーモニックで全曲揃えていましたが、サヴァリッシュ円熟期のNHK交響楽団との録音もぜひ欲しいと取り寄せたところです。1987年、N響創立60周年、定期公演1000回記念の時、NHKホールでのライブ録音です。私の街にも地方公演で来てくれたときもブラームス1番でした。このような世界的名演を地元で聴けたというのはたぶんこれが最初で最後でしょう;まさに「先生」と呼びたいサヴァリッシュ、とびきりのブラームス1番、N響サウンドの充実ぶりもさすがで申し分なし。
1991年録音のロンドン・フィルとの録音(EMI)はややすずやかで落ち着いた響きですが、当盤は熱気が十分伝わってくる好録音です。

sawa bra sym1

必要なものは十分あり、余分は一切ない、楷書体をいつでも完璧に書きあげる名筆家の手腕とでも言いましょうか、指揮者自前の特異性を出すことは考えず作品に対し誠実で、ごく当たり前に最高の演奏ができる指揮者の典型ではないでしょうか。
第一楽章、サヴァリッシュは序奏部では左手は止め、指揮棒だけに気合いを込めていました、身の引き締まる響きです、主部の開始音はじわっと量感を含ませ、じっくりとしたテンポで進めます、まさにちょうど良い重厚サウンド、大袈裟なアゴーギグはとらず整然と行く、ズシっとリズムを決めるダイナミック音も音尻を整え、端々にまで制御が行き届いた印象を与える、当然聴き手も集中させられ、構成をじっくり聴かせる。
第二楽章、甘ったるい感じはなく、風にそよぐ草原のような弦の響き、室内楽的なデリケートな内容を詳細に聴かせる。コンサート・マスターのソロは誰か、徳永二男さんか、堀 正文さんかな?
第三楽章、無用に遅いテンポは避けるといった感じ、さらりと進め終結のフェルマータも長く引きずらない、第四楽章へと繋がる感じ。
第四楽章、ドラマティックな楽章ですが、ここでもアゴーギグは控えめ、ブラームス版"歓喜の歌"も表情を付けすぎず、渋い味わい、これがいい。整然と進めながらも味わい深い。終結部もアップテンポでもったいぶらず、サバサバしているが、感極まるような終結なんですね。盛大な拍手ブラボーも録音されていますが、まさにその気分です。

サヴァリッシュは録音には恵まれていないようですが、シューベルト、シューマン、ブラームスの交響曲だけは揃えたのでこの後もじっくり聴きたいです。追悼番組も録画予約しました。
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