Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ベーム:モーツァルト セレナード第13番  

作曲当時はモーツァルトも気軽な作品として書いたかもしれないが、モーツァルト、あるいはクラシック音楽の代名詞ともいえるセレナード第13番「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」、五つの楽章の第二楽章だったメヌエットが失われ、美しい4つの楽章で整ったのも幸いしたかもしれない。しかし親しみやすいからといって、CMソングにまで当曲を使いまくる日本のセンスは軽薄でいただけない。たまには耳直しにきちんと聴いてみたくなる。
この曲のために音盤を買わずとも、何らかのメインの曲に付いてくる。このベーム、VPO盤も1面のシューベルト「未完成」のライヴがメインで、2面の「アイネ・クライネ・」は1974年、ウィーン・ムジーク・フェラインザールでのセッション録音。カートリッジはAT-DS3を使用、やはり弦楽の複雑な波形を詳細に拾ってくれて、味わう価値が出てくる。

be moz se13

きちんと聴くには絶好で、数ある演奏のなかでも"純度の高い結晶"と言う感じ。老舗のテーラーによるオーダーメイドのスーツで、ごく当たり前にぴしっと決めたみたいな、飾りっ気はないが伝統の技が込められ飽きることのない味がある。この域の演奏はそうそう無いのではないかと?ジョージ・セルあたりも聴いてみたいところ。
第一楽章から普通のテンポでよく整い、程よい弦楽の厚みと爽やかさ、ホモフォニックな書法だが内声のパートもよく聴かせ、強弱の懐深さも出す。
第二楽章、ロマンツェの甘い旋律を撫でまわすことはせず素朴に、自然な切れ目を入れ、常に芯の通ったような旋律線、中間部では内声の刻みを中心に置き、1st.vlと低弦の対話という構成感が充実した味わい。
メヌエット、これもきちんとした出で立ちを思わせ、申し分なし、失われたメヌエットがこっちじゃなくて良かったかも?
終楽章、軽いフィナーレの感覚じゃなく、落ち着いたテンポで折り目正しく進める。展開部から終結にかけては彫りの深い響きでがっちり決める。
VPOの弦楽は流石で言う事なし。
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category: モーツァルト

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