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クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

K.レーデル:バッハ ブランデンブルク協奏曲2,4,5番  

中学から高校生の頃は、まだバロック、クラシック音楽に対し、頭が無垢の状態で何を聴いても新鮮な喜びで好奇心をかきたてられた。もう一度この状態に頭をリセットできればどんなに楽しいことか。ある時、寝ころんでラジオのスイッチを入れたら、とても良い曲が流れてきた、バロックの音楽で4本のソロ楽器の絡みがわくわくするほど良い、慌ててラジカセに入っていたカセット・テープに録音した。曲が終わって「バッハのブランデンブルク協奏曲第2番」とアナウンスが入った。早々岐阜市街のレコード店に行って見つけたのが、クルト・レーデル指揮、ミュンヘン・プロ・アルテ室内Oのエラート千円盤。これをきっかけにエラート盤中心にバロックを聴きあさるのが始まった。同時期に出ていたカール・リステンパルトのバッハにも親しんだ。当時集めたLPはほとんど失ってしまったが日曜日に中古店でレーデルのブランデンブルクに再会。

レーデル ブランデンブルク
ラインホルト・バルヒュット:vl クルト・レーデル:fl&指揮
アドルフ・シェルバウム:tp ハンス・プリーグニッツ
:cem

ミュンヘン・プロ・アルテ室内O

レーデルはエラートに2回ブランデンブルクconを録音しているが、これは1回目のもの、なぜか2回目の録音より好みだ。これはCDの復刻も望めないだろう。録音年は不明だかステレオ初期あたりと思われる。録音機の特性か独特の渋い音色でカートリッジも古いタイプのシュアーME75EDあたりがしっくり相性が良く、音源自体歪み感があるので音の拾い方も大らかなほうがいい。
第2番、トランペットはアドルフ・シェルバウム、もともとバロックの金管は好きだったが第2番は極めつけ、高い音域をよく鮮やかに吹けるものだと驚いた、後のM.アンドレのような柔らかな音ではなく、ブリリアント。ソロvlやバックの弦楽は渋く締まった表情、パイヤールやイ・ムジチとは違うドイツ的な表現はリヒターとも通じる飽きがこない味がある。フルート(リコーダーの代り)、オーボエも手堅く演奏する。ちなみにラジオで聴いた演奏はトランペットのパートはホルンが使われていた、演奏は不明だが後のN.マリナー盤ではない。ホルンのオクターブ低い大らかさも好きだったが、のちにS.クイケン盤でナチュラル・ホルンで聴くことができた。
第4番、この曲はやはり2本のリコーダーがほしいがここでもフルートが代役、しかしソロvlの渋く堅実な演奏が味わい深く、この時代のバロック演奏として磨き上げられた美質を楽しむのもなかなか良い。
第5番、第一楽章からゆっくりめで、ほぼインテンポで整然と進められる、チェンバロのソロに入ってもルバートは控えめに演奏される。ソロvlも渋い魅力、最新の古楽演奏とは当然ながら距離を感じるがあらためて聴くと、誠実に楽譜を音にする、リヒターとも共通する真面目さも良いと思う。バッハの音楽の絶対性や力が時代を隔てても聴き手を引きつける。
最新の古楽演奏ももちろん魅力だが、我々世代がまずバロックに親しんだのはレーデルほかパイヤール、リヒター、イ・ムジチ、ミュンヒンガー等々のおかげ、それぞれに個性ある演奏を楽しませていた。
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category: J.S.バッハ

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