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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

K.レーデル:バッハ ブランデンブルク協奏曲Ⅱ  

80年代からはもっぱら古楽演奏への関心が深まっていましたが、このところLP盤に親しんでいるせいか、バロックも50年代終わり~70年代の名演をもう一度聴き返しています。またバロックに欠かせないトランペット奏者達の名人技にも注目しています。
今日はクルト・レーデル、ミュンヘン・プロ・アルテ室内管弦楽団によるブランデンブルク協奏曲集で2回目の録音、第2番ではM.アンドレ登場です。

レーデル bran 2

2回目とは言え、録音は1962年と意外に古いんですね。1回目はステレオ録音ながら、音質はモノラル時代みたいで、懐かしい風合いの音源でした。当番はさすが60年代、音質に潤いが出て鑑賞には十分です。
第1番ヘ長調、第一楽章から一音一音にしっかりコシを持たせ、2拍子のリズムに乗り整然と進める、かっちりとした真面目な印象はリヒターと同じくドイツ的と言えましょうか。しかし硬さはなく弦も管もしなやかで味わい深い。バルヒェットのvlもキリっとした渋さと柔軟さで聴かせる。ホルンは派手に響かせず柔らかで端正。
第2番ヘ長調、これも第一楽章の整然とした2拍子に乗って運ばれる、1回目の録音よりやや速いテンポ、今日でも普通くらいでしょう、期待どおりアンドレのピッコロ・トランペットには魅了される、危なげな音は一つもなく余裕、高音域は滑らかな輝きで美しい。1回目の録音ではアドルフ・シェルバウムがtpを担当していたが、アンドレはシェルバウムに敬意をもってバロック演奏の手本としていたそうです。第三楽章の第一声からキレ味、輝きも申し分なし。
第3番ト長調、第一楽章は落ち着いたテンポで各パートをくっきりと聴かせる、渋めで柔軟さももつ弦楽は飽きがこない。ここでも整然とした拍子感で引き付けていく。第一楽章の主題をもとにチェンバロがカデンツァ風に演奏、終楽章に入るが、程よく快速、今日の古楽演奏のようなスリリングな疾走ではないが、各パートが折り目正しく引きしめて聴かせるのがごく当たり前の演奏ながら、実に心地よい。
第4番ト長調は第一楽章はゆっくりめ、長閑な物腰で演奏され、第二楽章は意外なほど荘重に演奏される、終楽章は普通くらいの速度でフーガで始まる弦楽の響きが味わい深い、今日の古楽演奏では空気に溶け込むようなスッキリした音作りが美しいが、この頃は一音ずつに味わいを持たせるのが普通の美意識でしょう。バルヒェットの堅実なソロvlが聴きどころ。
第5番ニ長調、レーデルのフルートはじめさすが堂に入った演奏、バックも充実した響き、ラクロワのクラヴサンがやや遠い響きでもう少しピックアップしてほしい。
第6番変ロ長調は原曲どおりヴィオラ・ダ・ガンバが入る、しなやかで雅な響きが加わり、第一楽章はバスの整然としたリズムに乗せて進む、ごく当たり前の演奏だが、これが飽きがこない。第二楽章は各ソロがじっくり歌い込む。第三楽章、レーデルの演奏は特に終楽章がいい、ちょうどいいテンポで折り目正しく、ヴィオラが味わい深く歌い、緻密に整って充実して終わる。
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category: J.S.バッハ

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