Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

K.リヒター:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

トランペットなど金管楽器は本体に発音機構がなく、マウスピースに当てられた唇が、人の声帯と同じ原理で振動して音を発するもので奏者自身の持って生まれた身体や技量が大きく関わってくるのが面白く、聴きどころです。よってブランデンブルク協奏曲全集を聴く楽しみは第2番でのトランペットの妙技が大きな要素の一つです。
今日はカール・リヒター指揮ミュンヘン・バッハ管弦楽団のバッハ、ブランデンブルク協奏曲。第2番のtpは先日のハイドンtp協奏曲で魅力たっぷりだったピエール・ティボーです。

ric bach bran

1968年の録音はアルヒーフ絶好調、何度聴いても飽きの来ないサウンド、この輸入盤復刻CDには満足していて、LP盤を探す必要はないでしょう・・出くわしたらどうなるかわかりませんが(笑)演奏、録音とも高級ドイツ車のような?完成度を感じます。
ミュンヘン・バッハ管弦楽団は第6番を除いて皆編成が大きく、ハイドンの後期交響曲も演奏できる規模です、しかもコントラバスを増強している、あのがっしりした骨組み感は低音の充実からくるものでしょう。全曲通して、快速な第一楽章が特徴です、がっしりした響きで何者にも邪魔されず、ぐいぐい進撃する感じ、しかし荒っぽさはなく、精度の高い練られた合奏音はキメ細かく味わい深い。第1番の第一楽章からはまってしまう。
さて第2番、リヒターの整然とした指揮のもと、P.ティボーのピッコロ・トランペットは快調で、最高音域の美しく澄み切った輝き、ここだけでも千金の値打があります。編成の大きな中で美音が突き抜けてきます。こんなふうに音が出せるか出せないか、個人差も大きいものと思います。H.M.リンデの艶やかなリコーダーほかソリスト達の一体感もすばらしい。
*参考動画:
Bach Brandenburg Concerto No. 2 1st&2nd
Bach Brandenburg Concerto No. 2 3rd

弦楽だけの多声部の第3番、リヒターの演奏は言うに及ばず、見事な仕上がり。
第4番、フーガで始まる終楽章が圧巻、低音部はベートーヴェンでも演奏するような充実ぶり。
第5番、第一楽章はくっきりと区切りを入れインテンポ、チェンバロのソロ部分さえもルバートはなく、武骨なほどに前進する。モダン・チェンバロの重々しさを含んだ響きも大きな編成ではか細くなる。
第6番、この曲だけは各パート1人ずつの編成、ヴィオラ・ダ・ガンバを含む雅びな響きは数ある演奏の中でも素晴らしく、例によって第一楽章の整然とリズムを刻み進んでいく様には引き付けられる。ヴィオラのソロが一際滑らかで美しい。終楽章の程よいテンポとジーグ風リズムにも心地よく乗せられる。
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category: J.S.バッハ

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