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Micha: Classic音楽・Lute・宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学の話など

ムター&カラヤン:ベートーヴェンvl協奏曲  

このジャケットの写真、クラシック・ファンにはすっかりお馴染みのものでしょうね、私も以前CDで持っていたのですが。アナログ期最後の録音で中古店でこれを見つけて、LPで聴くとどうなのかもう一度聴き直してみようという気になりました。

アンネ=ゾフィー・ムター:vl H.von.カラヤン指揮:BPO
D.グラモフォン'79年録音、Rec.エンジニア:G.ヘルマンス

ムター be vl con

針を下してびっくり、ムターの生々しく鮮烈なvlの響き、CDにこんな音が入っていただろうか?と初めて聴くような印象。LPだと聴く姿勢が変わるのかもしれませんが;さすがカラヤンが見出だした天才ムター、16歳にして歴代の巨匠も顔負けなほどの技と高い音楽感性に驚きます。

第一楽章、じっくりとしたテンポ設定でティンパニの打音はとても弱音で始まります、が、やがて総奏に入ると強弱の幅をいっぱいに取っているのがわかります。ムターのスケールの大きな表現をカラヤンの前奏が予告します。ムターのソロが始まる、渓流の水のように澄んだ響き、弓使いの味わいも見事、冒頭から魅了されます。ムターはこれまで例がないほど超弱音まで表現に使いますが、名器の発する美音で遠達性があり、くっきり聴こえてきます。オケ楽器はソロを引き継ぐ場面が多々ありますが、BPOはさすが、ムターの繊細な表現に見事同調し受け継ぎます。長い楽章が長く感じない充実した時間が流れる、カデンツァはクライスラーの充実したもの、あざやかに決めます。
そして第二楽章、予想通り前奏から超弱奏です、盤面はしっかり清掃しないと埃ノイズに邪魔されます;弱奏のオケをバックにムターはさらに弱奏のソロ、ハーモニクスかと錯覚するような美音がくっきり浮かびます。弱音基調ゆえにクレシェンドがぐっと迫ります。この第二楽章もベートーヴェン緩叙楽章の傑作、ムターは余すところなく魅力を歌い上げる、最後はほとんど聴こえないレベルの弱奏になり、オケのフォルテが来ますが、この音量差の凄いこと;BPOの厚みが押し寄せます。やがてソロが終楽章をまさぐり、テンポを決めます、
終楽章、快調なテンポでリズムの楽しさを出します。ムターのあざやかな技巧と澄んだ響き、カラヤン&BPOらしい充実したオケ・サウンド、交互に楽しませながら、最後はスーパー・コントラバス軍団の魅力もちょいと聴かせ痛快に終わる。これほど満足できる音盤だとは思いませんでした。
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category: ベートーヴェン

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