Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

F.フリッチャイ:ベートーヴェン交響曲3番「英雄」-LP  

昔からグラモフォン盤の盤面を目視すると、良い音がしそうだな、と直感します。大音量部分では溝のスペースを十分取り、弱音部分ではぐっと溝を詰めてある、盤面スペースを節約して充実した音を刻んであるメリハリのある溝の並びが見てとれます。
さてそのグラモフォン原盤で、今日は取って置きのフェレンツ・フリッチャイ指揮:BPOのベートーヴェン交響曲「英雄」。過去にCDでのレビューを書きましたが、当LP盤の素晴らしさで再度書きます。
'58年の録音ですが、先日のベーム盤('61年)を凌ぐ素晴らしいサウンドで超ピアニッシモの弦楽からくっきり明晰に聴こえるS/N比の高そうな音、最強音の金管も歪むことなく、爽快に響く録音の見事さがまず魅力。それでフリッチャイのスケールの大きな演奏が収められています。

フリッチャイ be sym3
フェレンツ・フリッチャイ指揮:ベルリン・フィルハーモニーO
1958年録音 D.グラモフォン Rec.エンジニア:G.ヘルマンス


第一楽章、快速で小刻みに構成された楽章ですが、その様式感もしっかり聴かせながら、弦楽ならではの柔軟な弓使いの味も一貫して聴かせます。木管ソロの滑らかな響きを聴かせるところは、他のパートを控え気味にする。長い展開部ともう一つの展開部のような再現部、更に盛り上がる終結部とフリッチャイはスケール大きく痛快に聴かせる。
第二楽章、じっくりしたテンポで深淵、葬送行進曲部ではvl群やチェロ群の深い味わいを聴かせる、長調の中間部は英雄の生涯を回想するかのよう、やがてトランペットが豪快に鳴る、再び短調の主題となり、フーガとなるが荘重というより壮絶といえるほどの圧巻。
第三楽章、超ピアニッシモの弦のスタッカートで始まるが、スケルツォのリズムにハマる、弱奏と強奏の入れ替わり忙しく、強奏になるとtimpの打音がリズムを強調するが、スタッカートの引き絞めは一貫していて、これが心地よい。トリオのホルンも程よく粗野で味がある。
終楽章、序奏は一瞬、vl群が先に鳴りだし、遅れて他パートがドっと鳴る、時間差攻撃のじわっとくる凄み、さすがフリッチャイ!^^続くパッサカリア風の変奏は技法を駆使した盛り沢山の内容、フリッチャイはもちろん着実に演奏していく、極めつけは終結前のホルンによる主題の豪奏でトロンボーンが入ったかと錯覚する響き、ここもちゃんと針がついていき無事再生できました^^vこれほどスケール大きな「英雄」は他にないかも。
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