Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

N.ノース:S.L.ヴァイス リュート作品Ⅰ  

リュート奏者、ナイジェル・ノースと言えば昔、オワゾリールから出たド・ヴィゼの作品のアルバムLPを思い出しますが、テオルボ、バロック・ギター、バロック・リュートを見事弾きこなし、デビュー盤からしてとても完成度が高く、筋の良い人だなと思いました。その後もソロ演奏、通奏低音で優れた録音を次々聴かせてくれた、今やリュート界の大御所の一人です。
リュート関係者はご存じのとおり、2009年、家族などに関わる心労のせいか心臓病にかかり、療養のため約1年間演奏活動を休止したそうで、復帰後最初の録音がこの"The Heart Trembles with Pleasure"と題されたアルバム、ヴァイスonlyの録音です。参考画像:Fantasie C minor

ノース ヴァイス
1.序曲 変ロ長調 2.パルティータ ト短調 3.ソナタ ヘ長調
4.ファンタジー ハ短調 5.ソナタ ハ短調 6.シャコンヌ 変ホ長調

2010年録音、St アンドリュース教会

楽器はH.フライ・モデルの11コースlute(ラルス・ヤンソン作、スウェーデン)、黄色い弦はNewナイルガットのようです。ヴァイス、ロンドン写本の作品ですが、さすが巨匠の演奏ですね、曲の持つ息使いを捕えきったような絶妙な強弱、間のとり方、リピートにおける洗練されきった装飾演奏、軽すぎず重すぎず、美しく弦が重なるレガートな響き、すべて参考にしたいような演奏です。特にパルティータ ト短調やファンタジー ハ短調は自分でも取り組んだことがあるだけに、あまりの差にちょっとヘコみますが^^;当盤はパルティータ ト短調のメヌエットの演奏中、小鳥のさえずりが入っています、録音会場の教会周辺の環境の良さがわかる気がします。
ノース氏のその後の健康が気にかかりましたが、ヴァイスの新譜Cantabile: Music for Lute by S.L.Weiss Vol. 2が出たので安心しました。これもぜひ聴きたいです、じっくりでいいので続編を期待したいですね。
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category: リュート作品

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コメント

こんにちは。

このCDは私も持っています。

私はヴァイスを好んで聴いたり弾いたりはしませんが、こういう演奏を聴くと鳥肌が発つほど興奮します。

ノース先生が弾くヴァイヒェンベルガーやキューネルも聴いてみたいな・・・。

黒羊 #FynsjLCE | URL
2013/05/10 12:43 | edit

11コースの音が、なんともいえず、太く、丸く、つややかで、こういう音がよく出せるなと思います。
 楽器の製作者は誰ですかね。ニコかゲーストか、デュルビーか、バーグか、ロウか、モーリスか、トムソンか、マテイアスか、わかりません。
 まあ、腕前でしょうね。

白くま #- | URL
2013/05/10 18:53 | edit

こんばんは
製作家はスウェーデンのLars Jönssonです(ラルス・ヤンソンと読むのでしょうか)
official websiteはこちら、http://www.luthier.se/
ノースが愛用しているのできっと優れた楽器でしょうね。オッティガー・リュートもそうですがスペシャル級の楽器は嫌でも良い音がしちゃいますよ^^プラスαが腕前ですね;

michael #xNtCea2Y | URL
2013/05/10 19:39 | edit

michaelさん、ご親切にどうもです。

 まさにそうですね。楽器+α腕前 、たしかにそのとおりです。

 ラルス・ヤンソン という人は初耳ですね。欧州、アメリカ含めて製作家は実に多いですが、こういう人たちを埋もれさせずに、良い楽器を発掘していくというのも、トップ奏者の仕事のうちでしょうかね。
 どんどん発掘・使用されて、一般愛好家も購入して、良いスパイラルの循環が世界的にできてくると、楽器購入も練習も、楽しくなってきそうですね。

白くま #- | URL
2013/05/11 15:55 | edit

>良い楽器を発掘していくというのも、トップ奏者の仕事のうち
まさに、リュートはたくさんの楽器を試奏できないだけに、こういう情報を頼りにするしかないですね。
あと、曲の発掘もありますね、公開演奏や録音物で聴かれる曲は膨大に眠っているリュート曲のほんの一握りかと思いますし。

michael #xNtCea2Y | URL
2013/05/12 00:38 | edit

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