Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

T.コープマン:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

ブランデンブルクを続けます。
今日はトン・コープマン、アムステルダム・バロックO、コープマンも日本公演の映像を何度か見ましたが、チェンバロを弾きながら、体が一つじゃ足りないみたいに、いきいきと発散するような指揮ぶりを思い出します。
これは6曲揃っています、1983年、エラートの録音はなかなか秀逸で音場の広がりよく、各楽器も明瞭に聴こえてきます。コープマンはリズムをあまり重くせず、快調に次へ次へとウィットに富んだ表情で運ぶのが魅力。またソロvl奏者が曲によって変わり、その個性も楽しめます。古楽奏者は多国籍集団でもありますね。

コープマン bach bra

第1番、豪快なホルンと弦楽のしなやかな味の対比がいい。第二楽章、ク・エンビゲのobソロが美しく歌い、モニカ・ハジェットのピッコロvlの透明しなやかな響きが魅了する。第三楽章もピッコロvlの華奢ながらくっきり透明な響きが耳を引く。第四楽章メヌエットはやんわりと上品に、トリオⅠ、ポラッカ、トリオⅡが入るが、ポラッカが速めでエッジを立てたように闊達で印象的。
第2番、バロックtpは英国の奏者でクリスティアン・スティル・パーキンス、どんなタイプの楽器か不明ですが、ちょっと難しそうに吹いています、パッセージのキレがイマイチ、最高音も擦れぎみ、しかし美しく鳴らすところもある。まあ大らかな味です。合奏全体の響きは美しく、わるくない。第二楽章はtp以外のソロ楽器と通奏低音が即興巧みに味わい深く対話する。
第3番、これはピノック盤に近い闊達な演奏、中間のカデンツァはコープマンの結構長いソロが入り、聴きどころ。終楽章もピノックと同じ快速度、きっちり整った合奏でジーグの快活さを美音でまとめる。
第4番、第一楽章、意外とリズムはくっきりと取る、2本のリコーダーは柔らかく溶け合い、M.ハジェットのソロvlはやはり柔軟繊細な美音、テクニカルな部分でも力が抜け、流麗に聴かせる。第二楽章はゆっくりめでコープマンの通奏低音が即興的リアリゼーションを存分に聴かせる。ハジェットのvlも同様、充実した緩叙楽章となる。終楽章は快速に流麗に決める。
第5番、第一楽章、コープマンお得意の装飾音を初めからふんだんに聴かせる、ここでのソロvlはロイ・グッドマンが務める、チェンバロが主役ながらグッドマンもハっとするような味な装飾を聴かせるのは流石、ヴィルベルト・ハーゼルゼットのトラベルソも深みのある響きで魅力。さてコープマンのカデンツァ演奏、後半のパッセージの続くところが圧巻、疾走をパタっと止めて思い切り溜め(休止)を置き、再び疾走!第二楽章、ここもゆっくりテンポを取り、3人のソロが装飾を存分入れながらの対話、これぞバロックの楽しみ。終楽章はジーグのリズムで快調、チェンバロ・ソロが切れ味よく決める。
第6番、第一楽章はやや速めでリズムの心地よさを聴かせる、チェロと似ているようで違うヴィオラ・ダ・ガンバの雅びな響きが分離して聴こえる。第二楽章、ゆったり2つのヴィオラとチェロの対話、そこへチェンバロの通奏低音が美しく飾る。終楽章、ジーグのリズムをくっきりとさせてトゥッティが始まる、細やかなソロもあれば、ぐっと押し寄せる力感も聴かせる。ガンバは単純なパートだが、やはり響きの魅力を作り出している。
各曲とも終結をやんわりと、力感を込めたあとスっと力を抜くような雅びな響きで終わる。
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category: J.S.バッハ

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