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ハイドンの休符  

昔、欧米の喜劇映画でよく見られたお笑いセンスは思い出しても可笑しい、
人物はあくまで平常な顔でトボけた事をやる、チャップリンが1人で大ドジを演じても周囲の人は大して動じない、バスター・キートンは何があっても無表情、欧米人の持ち味で成り立つ可笑しさだと思う、
ハイドンが作品で見せるユーモアも同じ感覚かもしれない、可笑しな所も奏者達は何食わぬ顔で演奏するのが良いだろう、 Sym No.45嬰ヘ短調「告別」終楽章はプレストの次にアダージョの後半がアタッカで続く、奏者らが次々退場していく再現もあるが、指揮者は気にするような 、しないような、が良い、
hay s45
you tube:Haydn Symphony No. 45 | Giovanni Antonini Adagio(*音量大)

さて休符の話、Sym No.80二短調 第1楽章だが、第1主題(二短調)と第2主題(ヘ長調)の性格が違いすぎるのが可笑しい、提示部を第2主題がヘ長調で閉じる、後半は2小節休符を置き、「次は第1主題か」と期待させ、第2主題が変ニ長調でおっとり始まる、転調しながらも期待をすっぽかすのが何とも・・^^
hay s80 1st 61
o d hay s80
you tube:Haydn: Symphony No. 80 in D Minor, Hob.I:80

次にSym No.87 イ長調の第1楽章、この楽章も展開部の最後[122]で一旦主調で収め、[123、124]の2小節を休符にして、同主題をホ長調にして再開するがそのあと経過句を置いて主調の第1主題に戻る、[123]~[130]を抜き去っても曲として成り立つが、当り前過ぎるのを避けている?
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a o e hay s87
you tube:Haydn: Sinfonie Nr. 87 ∙ hr-Sinfonieorchester ∙ Andrés Orozco-Estrada

最後は極めつけ、Sym No.90 ハ長調の終楽章、陽気で元気の良いロンド風ソナタ形式だが、[167]で型どおり主調で終った・・と(知らない人には)思わせる、しかし指揮者は終った姿勢を見せない、4小節休符を置いて続きが始まり、本当の終結部で終る、
hay s90 4rs 162
A N hay s90
you tube:Haydn: Symphony No. 90 - Boston Symphony Orchestra/Nelsons (2015)

このほか、わざと調弦を間違えて直す曲もある、(*音量大)
you tube:J. Haydn: Symphony No. 60 "Il Distratto" | Giovanni Antonini 終楽章
数多く書いていくには、聴衆も自分も飽きない楽しみが必要だろう^^

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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