Micha クラシックとリュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

J.ラモン:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

ようやくパソコンの修理が完了して、レビュー再開です。私のところは誘導雷が伝わって来やすいせいか今まで3回雷でやられました。ひどい時はパソコンはおろか、TV、電話、ドアホンまでイカれました;最近、動作不良が多発して先月末に動かなくなり、HDの劣化と思いますが雷のダメージが残っていたかもしれません。今後雷のシーズンは外出時に電源も信号線も抜いて出かけようと思います。

さてブランデンブルク協奏曲の続きです。今日は愛聴盤の一つである、ジーン・ラモン率いるターフェル・ムジーク・バロックOです。やはりSONYのVIVATEレーベルの録音だけあって、サウンド的にも非常に魅力、磨きあげたように音が輝き、音場も自然に広がります。単に鮮明なだけでなく、自然な厚みも持ったサウンドがいい。ターフェル・ムジークの演奏はすっかり定着した古楽の秀演かと思っていたところ、あらためて聴くと結構踏み込んだ表現もあり楽しめます。

tafe bach bra 1993

第1番、第一楽章は爽快整然と弾く弦と荒々しさを聴かせるホルンとの分離感が面白い、第二楽章は一際弦が清涼で、フレーズ中で溜めを入れながら進めるオーボエ、そしてラモンのひんやり感じるほどのピッコロvlが聴きどころ。第三楽章は速めで闊達、中ごろの短いカデンツァ風のところ、ラモンが惚れ惚れする装飾演奏を聴かせ、ハッとする。終楽章、メヌエットはリズムをほんのり柔らかくとらえ、繰り返し聴いても飽きない味わい、第一トリオでは2つのオーボエにファゴットの低音が付きますが、このファゴットのフレーズの間の取り方が良く、オーボエが乗っかります。ポラッカはテンポを速めエッジを立てて引き締める。やんわりと聴かせる終結音も良いです。
第2番、バロックtpはコープマン盤と同じクリスティアン・スティル・パーキンス、最高域など演奏不完全なところもありますが、あくまで柔らかな室内楽的音作りは見事だと思います。本当のナチュラルtpではさらに困難なことはクイケン盤のJ-F.マドゥーフの演奏から窺えますが、バッハの時代、これを完璧に吹ける人がいたかどうかも疑問です。奏者がどこまで吹けるか挑戦させる楽しみだったかもしれませんね。ラモンはじめ、ほかのソロ奏者とともに美しい第2番として聴かせます。
第3番、第一楽章、快活なテンポですがメリハリは強くせず、背景にくっきりリズムを感じさせながら、弦楽の柔軟な味わいで進め、要所要所でアタックを入れ引き締める。第三チェロとコントラバスにソロがまわってくると、一際どっしりと響かせるのが印象。ラモンが簡潔なソロを弾き終楽章に入る、速すぎないくらいに快速、強弱起伏をとった弦楽は結構白熱感があって、コントラバスもぐっと押しだす。インテンポのままスパッと終るのも粋です。
第4番、第一楽章、さらりと清々しく始める、聴きどころはやはりラモンの清涼感あふれるvlソロです、控え目な音量でくっきりとした美音が飽きさせない。第二楽章はvl、リコーダー共に装飾演奏を入れる。終楽章、ここもリズムは強く打たず、爽快にフーガを流していく。
第5番、良好な録音だけに、Charlotte Nedigerのチェンバロはキラキラ美しく、薄っぺらじゃない実のある響きが良い、ラモンのvlもやはり控え目ながら美しい、Marten Rootのflトラベルソは装飾ヴィヴラートを使うなど幽玄な味わいがいい。チェンバロのカデンツァも卒なく決める。第二楽章、通奏低音を兼ねたチェンバロが全体を弾き進め、表情を込めたvlとflが掛け合う、一人でつぶやくような弱音表現が引き込む。終楽章は快活なジーグらしいリズム、チェンバロの鮮やかさが耳を引く。
第6番、第一楽章はやや速めのテンポ、この楽章は快調に前に進むリズム感が心地よいので、これくらいのテンポがいいです。録音の良さで一際第6番の雅びなサウンドが味わえます。
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category: J.S.バッハ

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