fc2ブログ

Classic音楽,リュート,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

Haydn Sym No.88の名演  

ハイドンのSymは1曲ごとに特徴を持たせ、あれこれ盛り込み過ぎず、的を絞った作法が良いと思うが、No.88はハイドンの達筆が冴え、華があり、昔からよく演奏される、  
haydn-portraet_20230114101419dcb.jpg
第1楽章には先日のモーツァルト Sym No.39と同じく、付点リズムのあるフランス風序曲的な序奏がある、
sc01 01
近年の演奏は付点をより引き延ばし後を詰める、
続く主部は充実しているがtrp、timpが用いられず軽快にまとめられている、
*なお、この主部はアウフタクトで始まる2/4拍子だが、スコアを見る前はずっと朱囲いのように4拍子で捉えていた、この聴き癖を直すのは難しい;;
sc01 17
再現部では弦が弾く主題にflが花を添えるようで洒落ている、
sc01 180
第2楽章、ここにも[41]から「びっくり交響曲」の要素を忍ばせる、ここで初めてtrp,timpが鳴り響く、とは言え優美な楽章、
sc02 40
メヌエットも引き締まった気品があり、さらに終楽章の凝縮された聴き所と華々しさも人気の要素だろう、

意外に録音物にこれぞというのが少ない、20世紀の指揮者では、B.ワルター、K.ベーム、L.バーンスタインなど聴いたが、今では重く粘っこすぎる感じだ、
アンタル・ドラティ、PHが最もすっきりした好演だった、
a d hay s88
you tube:Haydn: Symphony no.88 in G Major, Hob. I:88 (Antal Doráti, Philharmonia Hungarica)

サイモン・ラトル指揮、BPO(EMI原盤)は今世紀らしいスタイルをBPOの達演で聴かせる、強弱の対比を巧みに取り、終楽章は巻き込むような快演となる、
s r bpo hay s88
you tube:Symphony No. 88 in G Major, Hob. I:88: I. Adagio - Allegro 連続再生

最後はニコラス・マギーガン指揮、フィルハーモニア・バロックO、
ピリオドorchだが、過去にもハイドンの良い演奏を出している、全楽章ちょうど良いテンポで不満なく聴ける清々しい演奏、これがライヴ録音だったとは意外v
n m hay s88
you tube:Symphony No. 88 in G Major, Hob. I:88
I. Adagio - Allegro II. Largo
III. Minuet: Allegretto IV. Finale: Allegro con spirito

ご覧いただき、ありがとうございました。
にほんブログ村 クラシックブログ クラシック音楽鑑賞へ
にほんブログ村
関連記事

category: F.J.ハイドン

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/3574-3845d4a3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック