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Vivaldi:「四季」の名演  

今さら、というタイトルだが、この曲の演奏は数が多すぎてどれが一番などと決められない;代表例を拾う事にした、まず、日本では昭和の頃からヴィヴァルディ「四季」演奏の代表格のように人気だったイ・ムジチ合奏団、you tubeではマルコ・フィオリーニがコンサートマスターに就任した最新盤が挙がっている、 
i musici
you tube:Vivaldi: The Four Seasons, Violin Concerto No. 1 in E Major, RV 269
"Spring" - I. Allegro 以下連続再生
F.アーヨの時代とは随分変わったが、イ・ムジチ伝統路線で、いつもどおり心地良い音楽くらいで特に新しい楽しみはない、
古楽団体の名演を探したほうがバロックの醍醐味が楽しめる、

*装飾について:リンクの参考楽譜は上段がA.コレッリが残した楽譜で、下段が実際にコレッリが装飾演奏した具体例を当時の誰かが聴き書きで残したもの、
→参考楽譜:A.コレッリ Sonata op5-5より
この装飾の妙技を十分に聴かせるのが当時の常識だったはず、今やこれがなければバロックを聴く楽しみはない、
追記:この曲で現代の演奏例を挙げる、
corelli sonota op5 5
you tube:Arcangelo Corelli - Sonata op.5 Nr.5, Adagio

「四季」は代表でアメリカの古楽アンサンブル、Voices of Musicの演奏を挙げる、
Voices of Music
you tube:Vivaldi Four Seasons:
1.Spring RV 269
譜例として「春」の第2楽章だが、vnソロはごくシンプルに書かれていて装飾演奏の土台である、反復においてさらに装飾が加えられる、
Four Seasons s 2
*ここでは低音楽器は休み
以下、各協奏曲でソリストを交替している、
2.Summer RV 315 3.Autumn RV 293 4.Winter RV 297

「四季」の録音物はきりがないので買わないことにしている;手持ちのLPで、T.ピノック指揮 イングリッシュコンサート、C.ホグウッド指揮 AAMの2枚があれば結局のところ十分、'80年代の録音だが、すでに水準が高い、
t p c h lp
因みにホグウッド盤でも、各協奏曲でソリストを交替している、通奏低音には、チェンバロとバロックギター、オルガンとテオルボが曲に合わせて使われる、
c h vivaldi
you tube:Vivaldi: Concerto for Violin and Strings in E, Op.8, No.1, RV.269
"La Primavera" - 1. Allegro 以下連続再生

PS. テオルボの独奏を1つ紹介、
visee theorbo
you tube:Robert de Visée Prélude et Allemande, Jonas Nordberg, theorbo

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: ヴィヴァルディ

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コメント

あ~~~聞いてみたら春は知ってました!

>装飾の妙技を十分に聴かせるのが当時の常識だったはず、今やこれがなければバロックを聴く楽しみはない;

バロックなんですね。そうか、だから「チェンバロとバロックギター、オルガンとテオルボが曲に合わせて使われる」のか~~
何も知らなくてすみません。でもテオルボなど、色々知ることができて楽しいです。ありがとうございます^^

ねこぴあの #- | URL
2023/01/19 16:49 | edit

懐かしい

今晩は、大寒に入るのに暖かいですね。

F・アーヨ、懐かしい名ですね。
購入したLPに針を落として最初に流れた旋律は、今でも覚えています。
この四季のLPを持っている人は沢山いるかと思います。

四季に限らず、you tubeで聴く Voices of Music の演奏はダントツかと思いますね。

日本人の村田夏帆(2007年生)さんが12歳の頃に演奏した四季の冬がyoutubeに載っていますね。
恐ろしいほどの演奏が、天才と言われる所以かと思います。

教会でのテオルボの演奏は、なかなか映えますね。
ヨーロッパでもテオルボ奏者は、そうそういないようで、数年前に読んだ本では、「幸運にもリュート奏者(できればテオルボやアーチリュート)に伴奏してもらえる時は~」という一文がありました。… 通奏低音必須。
動画の曲は、バロック・リュートで弾いてもつまらないですね。

老弾 #- | URL
2023/01/19 17:26 | edit

ねこぴあのさん こんばんは

バロック作品は同じ曲でも、奏者の腕が上がるほど多様で魅力的な演奏に発展させられるのが楽しみなんですね、20世紀半ばまでそういう演奏は聴けませんでした、
ソロ楽器のみならず、伴奏(通奏低音)楽器も大いにやり甲斐があるでしょう。

通奏低音についても、あらためて書きたいと思います。

michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/19 20:01 | edit

老弾さん こんばんは

またこの冬一番の寒気が来ますね、

最初に買った「四季」はコロンビアの千円盤で、それが懐かしい第一印象でした、
https://blog-imgs-157.fc2.com/m/i/c/micha072/shiki.jpg
その後モノラルのF.アーヨ盤を聴きました。
今はバロックの演奏習慣を踏まえた優れた演奏が続々出てきて、聴くのが追いつきません;

テオルボはあの長ーい弦じゃないとその魅力は出ないのでしょうね、ヴィゼの独奏曲もこの響きあってこそ、楽器は軽くても、あのサイズを抱える姿勢はしんどそうです;
N.ノースは早くから通奏低音の達人としても活躍していました、それらの録音は今も貴重です、通奏低音が達者にできたら、いくらでも仕事できるでしょうね。

michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/19 20:18 | edit

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