正しい日本語と適切な言葉 
2023/01/20 Fri. 09:46 [edit]
現在はやたら言葉の乱れが目につく、変な言葉がネット上に溢れ、それで通用する世の中のせいか、折角ネットに辞書サイトがあるのに見なかったり;
この看板のような屋外の表示物などにも日本語が成り立っていないものが見られる、

大抵の人は変だと思い、どう直すべきかもわかる、
また多いのが「ら」抜き言葉で「見れます」「食べれます」「来れます」とか、
PCに文字入力すると≪ら抜き表現≫と注意表示が出るのに、かまわず使われたりする、
日常の身内会話なら省略言葉でもよいだろうが、文章で"ら抜き"はみっともないと思う、公式の場で話すときも;
「助詞」抜き、「い」抜き言葉も多いかな、会話ならいいけど、
×「靴履いてる」 ○「靴を履いている」
うっかり気付かないところに誤った言葉の使い方が多々ある、
×いま頑張らないとあとで後悔する
「一つよろしいですか、あなたのおっしゃった"あとで後悔する"ですが、後悔の二文字で既に"あとで悔やむの"意味です、言葉が重複することになりますねぇ」^^
○いま頑張らないと後悔する
×ご明察のとおりです
○ご明察です
○ご推察のとおりです
×耳ざわりの良い音
「"耳障り"は元々不快な音や、弁えのない発言などを意味します、よって"耳ざわりの良い"という言葉は成り立ちませんね」
○耳に心地よい音
○耳ざわりな音
×演奏家が修行を積む
「"修行"というのは本来、仏道に励むことを意味します、その他の行いにも慣例的に使われますが誤りで、演奏家の場合"研鑽を積む"が適切でしょう」
○僧侶が修行を積む
役所から「新型コロナウイルスワクチンクーポン券」として送付されたが「新型コロナウイルスワクチン接種券」でよい;

「匂う」と「香る」は嗅覚で感じる意味では同じだが「香る」は嗅覚以外から感じる事の喩えにもよく使う、この使い分けはその場のセンスにかかる、詩の中では花が「香る」とするより「匂う」と言った方が効果的な場合もあり、嗅覚で感じた印象が強調される、

一方、グルメ番組で「いい匂いです」としか言えないタレントがいたりする;
普段読書をよくする人は文章構成力も身についているようで整った文を書く、変な文面は一読してすぐ気付く、

長ったらしい文章もよくないが、言葉足らずで読む人に意図が伝わらないのもいけない、よく読み返して修正していきたいところ^^;
ご覧いただき、ありがとうございました。
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コメント
耳が痛いです
こんばんは。
ふだんブログ記事はけっこう書き殴っていることが多く,適切な言葉遣いができているかどうか,まったく自信がありません。もう少ししっかり読み直したいと思います。
言葉遣いも時代とともに変わっていき,過去に誤用だったものが今ではふつうになっている例もあるようですね。百年後の日本語もずいぶん変わっているのかも知れません。
「修行」のことは知りませんでした。勉強になりました。
リキ #mQop/nM. | URL
2023/01/20 16:52 | edit
リキさん こんばんは
日本語は漢字「表意文字」と仮名「表音文字」が入り混じった特殊な原語で、表現性が多様ゆえに難しさもありますね、慣例的使用が定着すれば、いつしか正しいものとなったり?
ただ、やたらカタカナ化した外国語を使うのには馴染めません、適切な訳語が作れるのに、
わかるような、わからないような言葉が増えて、自分で使うには抵抗があります。
michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/20 18:55 | edit
>いま頑張らないとあとで後悔する
→これは盛んに耳にしますが、「馬から落馬」系の間違いですね。
>「新型コロナウイルスワクチンクーポン券」
→これは違和感大ですね。
自治体によって表記は違うようで、我が家に来たものを見てみると、
赤字で「新型コロナワクチン予診票(4回目接種用)在中」とあるだけでクーポンという文字はありません。
>やたらカタカナ化した外国語を使うのには馴染めません、適切な訳語が作れるのに、
わかるような、わからないような言葉が増えて
→どこかの知事さんは、こういうのお好きなようで(笑)
それとはちょっと別の話ですが、洋画のタイトルも今は原語のままのがほとんどですね。それはそれでいいのだけれど、以前のような含蓄のある日本語訳は生まれにくくなっていくでしょう(タイトルに限らずセリフなども含めて)。
私はタワシ #5eVrhZok | URL
2023/01/23 12:31 | edit
タワシさん こんにちは
「今日は新しい新曲を歌っていただきます、新曲は大抵新しいですけどね、」とギャグになったりします、
>どこかの知事さんは、こういうのお好きなようで(笑)
某大手メーカーの社長さんもステージに立って、カタカナのビジネス用語を使いまくっていますが、原稿を書く人がいるのでしょう、聞いている人、全部わかるのかな?と疑問です;
夏目漱石など読んでいると、使われる言葉、効果的な比喩など日本語の奥ゆかしさを感じます、文章を読みたいと思わせる味がありました。
>洋画のタイトル
原題とはまるで違うタイトルがつく事がありましたが、それでヒットするのは言葉の力でしょうね。
michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/23 13:25 | edit
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