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J.シュトラウス:作品集の名演  

クラシックの聴き始めだった頃は、聴き憶えの好きな曲があっても、曲名、作曲家ともわからない状態で苦心したが、その1つがヨハン・シュトラウスⅡの「皇帝円舞曲」だった、
今もワルツ王の曲が時折聴きたくなる、これほど親しみ易く飽きることがないのは、次々出てくる良いテーマ、オーケストレーションの巧みさ、ウィンナワルツ独特のリズム(3拍子の2拍目を前にずらす)だろうか、指揮者は3拍子をタクト1振りである、 
*you tubeは音量差あり
まずはF.フリッチャイ指揮で喜歌劇「こうもり」序曲、1961年、DGの好録音である、
ワルツ、ポルカが組み合わさった序曲、
f f Fledermaus
F.フリッチャイ:ベルリンRSO
you tube:J. Strauss II: Die Fledermaus - Overture
もう1つ、フリッチャイでワルツ「ウィーンの森の物語」、チターのソロも名演である、
f f Tales from the Vienna Woods
you tube:Johann Strauss II :Tales from the Vienna Woods – Fricsay

J.シュトラウスのワルツで一番好きなのはというと「南国の薔薇」になる、よく似た旋律が一杯のなか、この浮遊感のあるテーマは一際心地よい、3度下をvcが奏でる響きの工夫もある、
20210109.jpg
K.ベーム:VPOの演奏で、
k b j strauss you
you tube:Johann & Josef Strauss - Rosen Aus Dem Süden, Op. 388

次に好きなのは「皇帝円舞曲」で高貴な気高さを感じる、W.サヴァリッシュ:VSOの演奏で、序奏(入場曲)からカチっと締まった感じはサヴァリッシュらしく思える、
w s Emperor Waltz
you tube:J. Strauss II: Emperor Waltz, Sawallisch & VSO (1961)
*上記のサヴァリッシュと、O.スウィトナーのJ.シュトラウスのLP盤2枚が、たまたま覗いた中古ショップの支店に揃っていた、何かの縁を感じる^^
W S lpO S lp
次はそのスウィトナー盤からワルツ「青きドナウ」、あらためて聴くと、スウィトナーらしい涼やかなorchサウンドで超お馴染みの曲が一味新鮮に聞こえるv
o s blauen Donau
O.スウィトナー:SKD
you tube:An der schönen blauen Donau, Op. 314

最後にJ.シュトラウスⅠの「ラデツキー行進曲」
この演奏はF.フリッチャイ:ベルリンRSOが痛快、金管,打楽器を全面に出し、まさに屋外の行進曲のように聴かせる、
f f Radetzky
you tube:Radetzky-Marsch Op. 228

*カラヤンは「ウィンナワルツ独特のリズムの取り方はオーストリア育ちの人々もので、他の国々では普通のワルツで演奏すればよい」と言ったそうで、BPOとの演奏ではたしかに、
you tube:シュトラウス作品集 カラヤン ベルリンフィル 1966・1969
しかし、この特徴的リズムは他の国々でも好まれ、ウィーン風に演奏する例が多い、

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: その他・ロマン派

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コメント

こんばんは。

高1のころ、朝から大音量でヨハン・シュトラウスのワルツを聞いていたことがあります。
クラシック音楽を本格的に聴き始めたばかりの頃ですから、なんと優雅な音楽……と思ったりしていたのかもしれません。
青きドナウや皇帝円舞曲も何度も聴きましたが、ことのほかウィーンの森の物語がお気に入りだったように思います。
指揮者とか管弦楽団は……思い出せません。
この歳になっても、シュトラウス一家のワルツを聞くと優雅な気分?になります。
そして、クラシックをたくさん聴けて、つくづく良かったと思っています。



yamashiro794 #- | URL
2023/01/27 17:42 | edit

yamashiroさん こんばんは

多感な高1くらいで、毎日のように親しんだ音楽は一生頭に焼き付きますよね、

ヨハンⅡはさぞ音楽環境に恵まれて育った人、と思っていましたが、
父のヨハンⅠは息子達を手堅い仕事につけさせるべく、音楽を学ぶのに猛反対だったそうで、こっそりヴァイオリンを買ったとき激怒して壊してしまったとか、
父に隠れて音楽を学んだ末、あの優雅な曲を書く人になったのですね、父への反発も原動力になったのか?本当に意外な話ばかりです。

michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/27 20:21 | edit

ヨハンⅡのワルツ、私もたまに聴きたくなります!
「南国のばら」は、子供時代地元テレビ局の天気予報のBGMでかかっていた記憶があり、私にとっては懐かしのメロディーです。
「ウィーンの森の物語」はチターを弦楽合奏で代用しているものもありますが、やっぱり絶対チターで聴きたい!
他には「朝の新聞」も好きで、一時期ピアノで熱心に練習していました。

ところで今日の記事で私のブログを紹介してくださって、感謝いたします。
ピアノを普通に習っている人には縁のなさそうな作曲家、作品が多くて、そういうものを好んで紹介している我がブログも、真面目にピアノの王道を歩んでいる人には正直つまらないだろうなと思うことも時々ありますが、 michaelさんのように興味を持ってくださる方の存在は本当に励みになります。

私はタワシ #5eVrhZok | URL
2023/01/30 11:42 | edit

タワシさん こんにちは

>「ウィーンの森の物語」
ワルツにチターのソロを入れるとは、ヨハンⅡも味なことしますね、しかもとても良い雰囲気でv 聴くなら絶対チターです!
鳴り物入りで、弟ヨゼフの「鍛冶屋のポルカ」も楽しいです、
https://www.youtube.com/watch?v=tKfkKd62yOw

>「朝の新聞」も好きで、一時期ピアノで熱心に練習していました
ヨハン・シュトラウスのワルツやポルカはピアノ編がたくさんあっていいですね!ワルツを弾くときはあのウィーン風の3拍子を取られるのでしょうか?^^

これからも、広~いレパートリーの演奏を楽しみにしていますv

michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/30 13:55 | edit

すばらしい選択

さすがはmichaelさん、音源の選択が素晴らしいです。
フリッチャイ、サヴァリッシュ、スウィトナー…ウィンナ・ワルツの演奏でこの3人を挙げる人は少ないのではないでしょうか。ときどきシュトラウスのプログラムで演奏会を行っていたベームはともかく。みんなすばらしいウィンナ・ワルツの指揮者で、シンフォニックで重量感のあるフリッチャイと、師のクレメンス・クラウス譲りの巧みなアゴーギクが魅力的なスウィトナー、ぜひ多くの人に聞いてもらいたいですね。
一方サヴァリッシュは、よりスマートできりっと締まった演奏。ウィーン響との演奏はフイリップス盤のほかに1967年8月のライヴ(オルフェオ盤C236901A)もあって、こちらも素晴らしい演奏です。

yositaka #- | URL
2023/01/31 17:14 | edit

yositakaさん こんばんは

選盤に賛同していただけて嬉しいです、たまたま好きな演奏を集めたらこうなりました。
各指揮者による魅力、yositakaさんおっしゃるとおりかと思います。
スウィトナーは昔、N響との演奏をTVで楽しみました。じつはわりと最近までサヴァリッシュとウィンナワルツというのが結びつかなくて、このLP盤があったのも知らずにいて、見つけたときはワクワクしました、中古ショップの岐阜にある支店で、品数の多くないクラシック盤のコーナーにスウィトナー盤と揃っていました。
サヴァリッシュのオルフェオ盤は「お取り寄せ」でした、運がよければ届くかもしれません。

michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/31 20:50 | edit

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