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Haydn:Sym 101「時計」の名演  

よく、「クラシック音楽は何を聴いても同じに聞こえる」と言って関心を持てない人もあるが、ある意味、20世紀の演奏がそうさせてきたかもしれない、誰の作品であろうと同じようなorch規模で、画一化されたような演奏スタイルであれば、そうなるかも?
人も同じような厚化粧をすると素顔がわかリにくいのと同じ; 

クラシックビギナーの頃、ハイドンのSymで最初に買ったLPは101番「時計」で、テレフンケンの兼価盤、ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSOだった、その後も様々な演奏を集めた、物々しい演奏もあれば;妙に軽くレガート仕上げの演奏もあったが、結局20世紀の演奏の根本は似たり寄ったりで、抜きん出た新しさはなかった、今思えばカイルベルトの演奏が余計な細工なしでスッキリ、一番好ましかったと言える、
j k hay s101
ヨーゼフ・カイルベルト指揮、バンベルクSO
you tube:Symphony No. 101 in D Major, Hob. I, 101, "The Clock":
I. Adagio - Presto II. Andante
III. Menuett - Allegretto IV. Finale - Vivace

20世紀終り頃からピリオド指向の時代になり、作曲家ごとの素の魅力(真価)を見出すような表現が聴かれるようになリ、やっとマンネリから解放された;
カラヤンの没後が時代の変り目だったか?前時代的な演奏は次第になくなり、クラウディオ・アバドがヨーロッパ室内Oを指揮した演奏は溌剌として耳に心地よく、初めてモダンorchの良い演奏を聴いた気がする、
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you tube:Haydn: Symphony No.101 In D Major, Hob.I:101 - "The Clock" - 1990
1. Adagio - Presto 2. Andante
3. Menuet (Allegretto) - Trio 4. Finale (Vivace)

ピリオドorchの好演に、ブルーノ・ヴァイル指揮、Cappella Coloniensisを挙げる、
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you tube:Symphony No. 101 in D Major, Hob. I:101 "The Clock": 連続再生

ほか良い演奏も次々出てきたが、最新盤で取り寄せたのが、パーヴォ・ヤルヴィ指揮、ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメンの「太鼓連打」とカップリングされた1枚、
今や「時計」の演奏に関しては、上述の要件を満たした、本当に"過不足なし"の演奏を求めてしまうが、全楽章、期待にかなっていて、これはお薦めの1枚、
*Daisyさんのハイドン音盤倉庫で詳しく紹介されている、
p j hay 101
you tubeにはまだ挙がっていないが、高精細な録音で聴けるのも新盤の楽しみ、
弦楽は左手の常用的ヴィブラートを廃し、右手の運弓の妙味を十分に聴かせる、メヌエットのトリオがこれまでにない魅力、trp,horn, timpはピリオド楽器と思われる、
vol.1とあるので、ロンドンセットは全曲録音される見込み。

PS.何でも同じに聞こえてしまう20世紀流演奏と、新時代演奏のわかり易い例でJ.M.クラウスの同じ曲(vnソナタ VB157)を聴き比べ、
1.近年の録音だが、旧来的な演奏スタイルでねちっこい、
you tube:Joseph Martin Kraus - Violin Sonata in D minor, VB 157(walter schwede,violin)
2.古楽奏者による演奏、曲の活き活きとした"素"の魅力が聴ける、
you tube:J. M. Kraus - VB 157 - Sonata for harpsichord & violin in D minor(Nils-Erik Sparf, violin)

ご覧いただき、ありがとうございました。
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category: F.J.ハイドン

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コメント

一番最初にご紹介くださった動画で今聞いています。
こちらでいい演奏を聴けるようになり、毎日が楽しいです。
ありがとうございます^^

ねこぴあの #- | URL
2023/01/29 21:05 | edit

ねこぴあのさん こんばんは

ありがとうございます、記事を書く甲斐があります^^
マニアックな曲も書いたりしていますが、楽しんでいただけそうな曲も
多く取り上げたいです。



michael #xNtCea2Y | URL
2023/01/29 23:20 | edit

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