Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

CCA:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

今日はハイドンの交響曲、室内楽編でも取り上げた、ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド率いるコンバッティメント・コンソート・アムステルダムのブランデンブルク協奏曲です。今ではまったく珍しくないモダン楽器によるピリオド演奏ですが、ブランデンブルク協奏曲を本格的に取り上げた演奏はこれだけでしょうかね。T.ファイ同様、古楽は楽器より演奏法が多くを占めることを実証した録音でもあります。緻密なアンサンブルはK.リヒターを思わせる完成度、それが古楽奏法になった感があります。録音は素晴らしく明るく透明な残響音で、低域も豊かに押し出す。

comba bach bra
1995~1996年、アムステルダム、ヴァルス教会
ヤン・ヴィレム・デ・フリエンド:音楽監督&vl
コンバッティメント・コンソート・アムステルダム


第1番、第一楽章、綺麗に流すだけの演奏ではなく、一音ずつの表情に集中した古楽がすぐ聴き取れます。ホルンはブラスらしい豪奏でナチュラル・ホルンの雰囲気が出る、しかし機能を活かした整った演奏です。第二楽章は深く瞑想的、ピッコロvlとobは古楽器さながらに聴こえる。第三楽章、闊達で小気味よい、vlはアタックは付けるがモダン的な劈くような音は一切出さない。終楽章、軽やかなメヌエット、リズム取りもばっちり。トリオⅠ、Ⅱ、ポラッカも魅力十分。
第2番、tpはペーター・マシューズで、テクニックは申し分なく、輝かしいサウンドが残響音とともに美しい。第一楽章、快速で各ソロとバス・パートがかっちりと決めながら進め、そこに涼やかなバックの弦楽が思い切って被さってくるところが印象的で、同じ表現はゲーベル&ムジカ・アンティクヮ・ケルンでも聴かれた。第二楽章、遅くし過ぎず、バスはリズミカル、3つのソロは強弱起伏に味わいがあり装飾で小味をつける。終楽章、tpは切れ味よく開始、速めに整然と進める。
第3番、第一楽章は意外に落ち着いたテンポ、その分旋律に十分表情を込める、リズムはくっきりさせるので快活さはある。終楽章、快速、各パートきっちり整い心地よいが、バス・パートもくっきりして、豊かに響くのが一段と良い、アタックをつけてエネルギッシュに決める。
第4番、開始のトゥッティからスタカート気味にエッジを立てて聴かせる、これはリコーダーの奏法にぴたりくる表現、フリエンドのソロvlは並みのバロックvlより美しいかもしれない、アゴーギグも味わい深く進める。第二楽章、この演奏でもリコーダーを後方に置き、エコーの効果を使っている、録音が秀逸で距離を感じとれる。終楽章、ソロvlはじめ申し分ない秀演、リズムのエッジを立て、その中でのレガート音が一段と心地よい。
第5番、第一楽章、やや快速、さすがにモダン・フルートとトラベルソとの発音の違いは大きいものを感じるが、好演です。カデンツァのチェンバロ・ソロはT.コープマンに近い思い切った溜めを入れた快演。第二楽章、チェンバロが常に粋な装飾を弾くのが聴きどころ。終楽章、速め、ジーグ・リズムの心地よさとチェンバロの鮮やかさで魅了する。
第6番、第一楽章、トゥッティではバスによるリズム打ちが強く、この楽章独特の進行の魅力を強調する、ソロ部はゆったり聴かせ、再びトゥッティに入ると前より鋭くリズムを打ったりする。このリズム上にソロ群がカノン的な重なりを聴かせるところ、魅力です。第二楽章、バスはスタカートに近い音の切り方、そこにva二つとチェロがしなやかに対話する。終楽章、速いほうではないが、この楽章はくっきり端正にまとめる。
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category: J.S.バッハ

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