Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

R.ゲーベル:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

今日は朝からツバメの声が聞こえません。換気ダクトの上に付けた猫よけの上にさらにアルミホイルを付けたところ、やっと諦めてくれたようです、鳥は金属光沢を嫌うそうですがあまり効果はないそうで、それよりも風にひらひらする不安定な付け方が決め手だったようですv
アルミホイル

さてブランデンブルク協奏曲、今日はラインハルト・ゲーベル率いるムジカ・アンティクヮ・ケルン、1986~1987年の録音で新譜で出た頃は大いに話題で注文が多く入荷が遅れたほどでした。速いテンポ、鋭いアタック、今でも過激な演奏と評される向きもありますが、あらためて聴くと決して荒っぽさはなく、古楽演奏の"粋"を速いテンポの中に凝縮したように聴かせるもので、耳心地よい響き、ワンパターンに歌うだけじゃない、一音ずつ言葉の意味を持つようなソロ演奏並みのデリケートな表現を合奏全体で行っています。第3番の終楽章や第6番の第一楽章は確かにギネスものの速さですが、他は異例というほどでなく、第1番、第2番のテンポなど、60年代、K.リヒターが快速にかっちり決めた演奏とほぼ同じです。録音は従来のアルヒーフとは一味違った音場の豊かな響きで各パートも鮮明です。
ゲーベル

第1番、第一楽章、速めながらしなやか基調の表現、鋭いアタック表現もあるが、力が抜けているので耳に爽快、ホルンも豪快だが丁寧に決めている。第二楽章はさらにしなやかで瞑想的、第三楽章は期待どおりに快活、弦楽は爽快。終楽章、メヌエットは一際軽やか、これまで聴いた古楽演奏の美質を練り上げている。トリオⅠ、Ⅱ、ポラッカもそれぞれ特徴を楽しませる。
第2番、第一楽章、バロックtpはF.インマー、やや危うい快速ながら、いつもの柔らかく透明な響きで吹きこなす。4つのソロ楽器が快調に決めていく中、バックの弦楽の和声が涼風のように被さってくる、昨日のCCAの演奏にもあった魅力の表現ですが先に聴かせたのはMAKです。第二楽章、リズミカルなバスにレガートなソロ楽器、装飾も楽しませる。第三楽章、快速で、インマーは開始の装飾音を省いた演奏で軽やかに始める、他のソロ楽器も力みを抜いて快調に進める、終止音はインテンポのまま伸ばさずふっと終わる。
第3番、第一楽章も快速だが、軽やか、くっきり表現で、終止気合いが入る、強奏部分ではぐっと量感が効くので全体は弱音基調なのだろう。終楽章、これぞ脅威のスピード、この楽章の熱気を究極的に表現する、決して無意味な暴走ではない。後半の迫力、バスの押し出しは圧巻。
第4番、第一楽章、快速で第2番と同じ感覚、ゲーベルのvlは気合いがこもるが力を抜いた美音。第二楽章、普通のテンポでしょう、ゲーベルもリコーダーを後方にさげたエコー効果を使う。終楽章、速いが軽やかレガートで一気に筆を進める感覚、フーガの構成感も見事聴かせる。
第5番、他の曲同様、やや快速ながら細やかな表現が見事、カデンツァのチェンバロは絶妙なアゴーギグで緊張を保つ、休止で溜めを置いた後の疾走パッセージも痛快、第二楽章、チェンバロの装飾がいい、vlとトラベルソは耳元で囁くような細やかさで引き込む。終楽章、軽やかにリズムに乗せ、チェンバロは鮮やかだがトリルを短めにおさめたり、小忙しく聴こえるのを避けて節度を持たせる。
第6番、この第一楽章のスピードにも誰もが驚くでしょう、同音バスが連続する躍動感の上に数小節を一跨ぎするようにチェンバロがゆったり和音を弾きます、これが曲を大きなスパンで捉えた印象を与える。そして思いきりエッジを立てたvaソロ、いつの間にかハマります、これも音楽のツボ。第二楽章、他の緩抒楽章共通でリズム感を出しvaのソロもしなやか。終楽章、しっかりとジーグのリズムに乗せる、ソロ楽器も小忙しさなく、さらりと決める。
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category: J.S.バッハ

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