FC2ブログ

Michael: Classic音楽,Lute,宇宙

クラシック音楽とリュート、宇宙・科学 etc

P-Jan・ベルダー:バッハ ブランデンブルク協奏曲  

R.ゲーベル&MAKやT.ファイ&ハイデルブルク響は同じ音大卒のメンバーで結成されたと聞きますが、確かに気心が解り、共通の価値観で他に類のない方向に邁進するには有利かと想像します。今日のブランデンブルク協奏曲はピーター-ヤン・ベルダー率いるムジカ・アムフィオンで、オランダ、ベルギー系の個々に活躍する、他の古楽団体にも参加しているメンバーです。こういう団体のほうがずっと多いでしょうね。各奏者の学び取ったことが持ち寄られ、おのずと民主的になるような。P-Jan・ベルダーは鍵盤とリコーダーの両刀使いでちょっと珍しい。第2番と第4番ではリコーダーを吹き、その他ではチェンバロの快演を聴かせます。
全曲ざっと聴いてみると、テンポ設定、表現がとてもオーソドックスなのに逆に驚きます、2006年、ごく最近の録音です。外面的にはハッとさせる斬新なものはないですが、じっくり聴けば、それまでの古楽演奏を再度磨きあげたような美しい演奏になっていてハッとします。録音は曲によってセッティングが変わるようですが、鮮明で広がりのある好録音です。これがBRILLANT CLASSICSでお買い得。

amphion.jpg

第1番、弦の表現は極めてしなやか、第一楽章から、第三楽章まで美しく聴かせます、ホルンがまた上手い、ハッとするのは終楽章、これまで聴いた中で最もしんなり軽やかなメヌエットには魅了される、1拍、2拍目をやんわり繋ぎ、3拍目もしなやかに次の小節へ繋がる、ポラッカまでもしなやかだが、その中で切り立った表現も聴かせる、トリオⅡでもホルンが美音で見事。
第2番、快速なほうだが、よくあるテンポ、バロックtpはWilliam Wroth、なかなかの達演で他のソロも申し分なく、快調で満足度の高い第2番に仕上げている。バス・パートを弾くチェロがはっきり捉えられ、バス旋律を音楽性豊かに弾いているのがよく聴ける、ソロが5つになったみたいです。
第3番、ざっと聴けば普通の演奏だが、第一楽章はきりっと締まった合奏の熱気が引きつける、終楽章、MAKほどではないが十分快速、尋常ではない熱気がこもる、後半の終わりではコントラバスが弓を叩き付けるような低音の豪奏を聴かせ、痛快に終わる、これはMAKを凌駕するインパクトです。
第4番、この曲もこれまでに聴いたことのある秀演に磨きをかけたような演奏で、vl、リコーダーともに美しい、テンポは標準的、この曲でも第2番と同じような録音設定でチェロの奏でるバス旋律が味わい深く聴ける。
第5番、これはまさに全楽章、標準的に聴こえる、カデンツァのチェンバロも特に斬新な表現はないが、vl、flとともに美しく決めた演奏に違いはない。第二楽章では控え目ながら、センスの光るチェンバロの装飾演奏が良い。
第6番、この曲だけはちょっと印象的、第一楽章、さほど速くはないが、連打バスが力強く弾かれ、ソロのみの演奏となったあと再びバスが始まる心地よさは、第6番の不思議な力と言おうか、ツボを聴かせる。2つのヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバもバロック弦楽器の美質を存分に聴かせる。第二楽章では弦が簡素な旋律を弾くバックでチェンバロが磨かれたセンスのリアリゼーションを存分に楽しませる。終楽章、リズム感の心地よさと美しく整った合奏音が格別。
価値ある秀演であると同時にこれは古楽入門盤としても親しみやすいかもしれません。
関連記事

category: J.S.バッハ

tb: 0   cm: 0

コメント

コメントの投稿

Secret

トラックバック

トラックバックURL
→http://micha072.blog.fc2.com/tb.php/361-a7bf53ea
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

最新記事

最新コメント

カテゴリ

最新トラックバック