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K.リヒター:バッハ ブランデンブルク協奏曲(LP)  

今日も一日曇り空、あまり暑くはならず助かりました。どうも数日音盤を聴きだすとすぐに眠気をもよおし、レビューができせんでした;
今日はブランデンブルク協奏曲の一応?しめくくり、カール・リヒター&ミュンヘン・バッハOのLPのほうをじっくり味わいました。カートリッジはAT-DS3、肉付きのよい健康的な音で再生します。4月にCDのレビューもざっと書きました。

リヒター ブランデンブルク
1968年 アルヒーフ

各曲とも第一楽章は快速なテンポ、レスポンスの良い高級車でドライヴするような運び、飾りっけはないけど、がっしりした骨組みを感じながら、柔軟で緻密な合奏力、飽きのこない充実感で満たされます。編成は大きいがきめ細かい美しさ。

第1番、第一楽章、パイヤールなどとは正反対の一聴してそっけないほど表情は控え、インテンポで整然と運ぶがそこが心地よい、オーボエもホルンも合奏体の一部として堅実に演奏される。第二楽章、オーボエ、vlソロのバックで弦楽のしなやかさが良い、内声、低音弦がバランスよく、充実した響き。第三楽章、ここも増強したコントラバスが明確にバスラインを聴かせるが重くはなく、整然と運ぶ。終楽章、古楽演奏に聴かれるようなメヌエットの洒落っけはないが、合奏音の素晴らしさで十分満たしてくれる、ポラッカでは闊達なリズム感を出す。
第2番、速めの第一楽章だが、かっちり整然と進め生命感あふれる。4つのソロ楽器もまさに均質の演奏で掛け合う、ピエール・ティボーのtpが達演でそれを実現していて最高音まで輝かしくキーンと澄み切った音は見事、リヒターの第2番にはこの人しかいないという気がする。清涼な第二楽章、チェロのバスの歌いぶりに耳を引かれる。終楽章が再び輝く音楽を痛快に聴かせる。
第3番、第一楽章、快速、ミュンヘン・バッハOの弦楽の味わいだけでも満足、リズム感よく強弱を巧みに使い、ハッとする弱音を聴かせて強奏に戻った力感がなんとも良い、コントラバスにソロが来たときの深みも良い。終楽章、平均的なテンポだが各パート絶好のバランスできっちりと構成を聴かせる、スリリングなテンポでは聴けない味わい。
第4番、第一楽章、この曲は落ち着いたテンポ、H.シュネーベルガーのvl、およびリンデ、ヘラーのリコーダー・コンビが端正な味わいで織りなしていく。第二楽章、開始のトゥッティは意外に重厚で、しかし重苦しい嫌味がないのはさすがリヒター、深みをおびた第二楽章。フーガの終楽章はさすが、各パートの重なりが充実感たっぷり、vlとリコーダー・ソロを可愛らしく聴かせ、トゥッティとの響きの対比が効く。ここでもコントラバスの深みが良い、同系の録音法と思われるカラヤンのブランデンブルクとの出来の差は大きい。
第5番、第一楽章、普通くらいのテンポでしょう、トゥッテイの弦楽サウンドは当然素晴らしい、バランス的にチェンバロがかなり小音量であるが、音像がくっきり分離して聴こえてくる、vl、flのソロも全体の統制下の一部として堅実に、しかし美しく演奏される。リヒターのチェンバロはカデンツァでも武骨なまでにインテンポに徹する、が、それがこの演奏では自然の法則のように思えるんですね、第二、第三楽章とも同様。
第6番、この曲だけは各パート一人ずつの編成ですね、第一楽章はバス部がリズム感を出しながら、va、vc、ガンバがしなやかに歌い継いでいく、やはり飾りっけなく整然と行くところが、引きつけてやまない。終楽章は落ち着いたテンポで、トゥッティからとても雅びに聴かせる、ソロも小忙しくなく整う、モダン楽器と一緒のせいかガンバの響きが一際聴き取りやすい。
おそらくD.Gと同系のマルチ録音と思われるが見事なバランスの仕上がり、生演奏では聴けない音盤ならではの音楽でしょう。
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category: J.S.バッハ

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