Micha クラシック&リュートの楽しみ

クラシック音楽とリュート、自然・科学の話など

ヒュー・ウルフ:ハイドン 交響曲第86番  

先々週あたりは夜半過ぎても30℃という腹が立つほどの暑さでしたが、ようやく普通の暑さになりました;とはいえ夜は気温が下がるとその分湿度が上がるので動けば汗をかきます;

以前の話ですが、近隣で一軒だけのオーディオ専門店を時折覗いていました。大抵、オーディオ店に入ると共通の匂いが漂っている、これはスピーカーの箱に使われるMDF材の匂いです。自作を初めてMDF材を取り寄せたところまさにこの匂いでした。ある日店内にいっぱい樹立しているスピーカーのどれかがオーケストラを見事に奏でている、「今、どれが鳴っていると思いますか?」と店主に聞かれ、後ろにある大型のSPかと思ったら、意外にも手前にある細身のトールボーイだった、「しかるべき音量に上げると"スピーカーが消える"んです」との言葉に納得、見事に音場が存在していて、SPの存在を感じません。こういう店に入ると、店主や常連客に唆され、深みにはまっていくので要注意です(笑)

いつも自宅では深夜、遠慮ぎみの音量で聴いていますが、日中、しかるべき音量で久しぶりに聴きました。ヒュー・ウルフ指揮、セント・ポール室内Oによるハイドン、交響曲86番。ちょっと音量を上げるだけで、オーケストラの実在感が出てきます。トゥッティで鳴っているチェンバロも余韻まで聴こえてくる。この録音は最近のものかと錯覚していましたが、1990年の録音、S.ラトル&バーミンガム市響の録音(1994年)より前だったんですね。しかし演奏はすっきりとした近年的モダン・オケ演奏の好例で、録音も良好。

hay 86wolf
交響曲第85番 変ロ長調 「王妃」 Hob.I:85
交響曲第86番 ニ長調 Hob.I:86
ヒュー・ウルフ指揮 セント・ポール室内管弦楽団


さて86番、第一楽章、序奏は遅くせずさらりと始める、主部は程よい快速、溌剌と切れ味があり、清涼な響きの中で打ち込みどころはどっしり、オケもきれいにまとまります。展開部では強弱の起伏を上手く付けます、再現部以後も快演。
第二楽章、ラルゴらしいテンポでじっくり、神聖な気分を出します。弦、管それぞれに心地よいサウンドで聴かせる。ゆっくりな分、休符が一段と長く感じ、次の音が衝撃的になります。
メヌエット、中くらいのテンポでしょう、メヌエットはくっきり切りながら重くならず、トリオでは開始に溜めを置いて一際穏やかな表情。
終楽章、メヌエットと対比を付けたようにハイ・スピードで行きます。速いながら、横の流れ、縦の構造を絶妙なバランス・コントロールできっちり聴かせながら進める、終楽章の愉悦感に浸らせます。
もう一曲収められた85番「王妃」ともに好演のひとつとなりますが、各楽章あと一歩練り上げた味わいもほしいと感じ、評価は(★★★★☆)とします。
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category: F.J.ハイドン

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